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「待て、こんなのはインチキだ!対決はミキの勝ちで決まりだ!解散!」
やっぱり認めないんだね。
うーん、いつきどうしたらいい?顔をいつきに向ける。
「カミーユ、正々堂々と対決をしろ。国王命令だ」
騎士さんを従えて王様が舞台の前に来た。
「いえ、ずっと正々堂々と対決していました!私達が愛し子と証明できました!」
「レイ殿にまともに力を使わせないで何が正々堂々とだ!交互にって伝えたが」
「交互に対決しております!出来ないのはあいつらの力が無いからです!」
「明らかに力を使わせないで終わらせようとしていたではないか!」
「そんな事はありません!」
「それではもう一度最初から対決を始めろ!」
いつきが言葉を発する前に王様が来て話をまとめてくれた。
「王様ありがと。対決させてくれるなら王様少し下がっててね?もう僕達みんな我慢できないかしれないからね」
「うむ、これ程姑息な手を使うとは思わずすまなかったな」
「王様が謝る必要は全くないよ?それじゃ、精霊の愛し子のミキさんにもう一度力を使って貰おうよ」
不敵な笑みを浮かべるいつき。怒ってるよね?次はイタズラしていいからね?
「そ、それでは殿下お願いします」
「…わかった。雨までは降らないが水を出して貰おう。ミキ頼んだぞ」
「はい。………精霊達水をたくさん出して!お願い!」
また上のスペースから水が大量に降ってくる。水魔法を使っているのかな?
あっ、雨の中に蛙が混ざってる。しかも美姫達に降り注ぐように水の軌道を変えてるね?
「ちょっ、濡れちゃう!避けなきゃっ!」
華憐が気づいて慌てて舞台から降りていく。しかし逃げても水と蛙は追いかけていく。
「えっ、いやっ、何これ!キャー蛙!ちょっとあなた達この蛙取ってよー!」
「うわっ、こっちに来るな!俺達は蛙なんて触ったこと無い!こっちに来ないでくれ!申し訳ないが俺達は見学席に行かせてもらう。すまないなっ」
あっという間に舞台を降りて逃げていく取り巻きの男性達。
わあ、パニックになってるね。そこまで嫌う?
沢山の蛙が舞台上をぴょんぴょん跳ねてる。可愛いなぁ。
下働きの人達だろう、呼ばれて舞台の掃除をさせられてる。その間に王子、美姫、華憐、りおはびっしょりになった体を拭いている。
舞台が整い4人が戻ってくる。
「すみません、水を出すと皆さんが濡れてしまうので、このリンゴの種を蒔いて木を成長させてもいいですか?」
「それでは不公平です!人が「リンゴを成長させてみよ」」
司会をしている人の話を王様が遮る。
「はい!ありがとうございます。それではここに種を蒔きますね」
舞台から降り、建物から少し離して種を蒔く。
「このリンゴの木が大きくなりますように」
胸の前で手を組んでお願いする。
ポコンっと双葉が出て、どんどん成長していく。
あっという間に立派な木に育つ。さらにリンゴまで大きくなっているではないか!小さかった実がぷっくりとふくらんで色づき始める。完熟したリンゴが鈴生りだ。
見物している人達は呆気にとられて声が出ない。
「リンゴがあっという間に育ったよ!」
子供の声で我に返り歓声が沸き上がる。
「待ちなさいよ!今私達も精霊にお願いしちゃったからそれを叶えてくれただけよ!」
今度は華憐が文句を言ってくる。
「そうか、君達3人の力か。それじゃあもう一度、リンゴの種をもっているから成長するように祈ってくれ。自分達で種を蒔くか?手が汚れるから俺が指定した場所に蒔いてやろうか?」
「その種がインチキかもしれないじゃない!」
「なら、王宮のキッチンに何かしらの種があるだろうからもってきてもらうか?」
「……しょうがないわね、その種でいいわよ。誰か種を蒔いて!」
騎士さんが同じように建物から距離をとり種を蒔く。
「精霊達!リンゴを沢山収穫させて!」
3人で祈る。すると今度は空から美姫達目掛けて何かが降ってくる。
何だろう?美姫達に沢山の何かが降り注ぐ。
うわっ、今度のはヤバい!毛虫やら幼虫やらウジャウジャしてる。
「「キャーーーーーー!!」」
前方の貴族のご婦人の悲鳴が響き渡る。
「痛い!何か刺さってる!」
「ちょっと、ドレスの中に入ってきた!誰か何とかしてー!」
「ねぇ、髪の毛についてる!イヤーーー毛虫ーー!!」
「「キャーーーー!!!助けてーー!!!」」
「カミーユなんとかしてー!」
「自分で何とかしろ!おい、お前達俺についてる毛虫を先に取れ!」
「ひどい!」
さすがに私も毛虫はムリ。鳥肌が……3人で舞台からそっと降りて騒動を見守った。
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