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「次はミキの世界で子供達がよく遊ぶというシャボン玉を沢山飛ばして貰おう!ミキが勝ったからミキから皆に見せてやってくれ!」
「はい、殿下!精霊達!シャボン玉を沢山飛ばして!」
「……」
何も起こらなくて静まりかえる会場。
「あっ、あそこ!」
女の子が舞台の上を指差す。
上を見上げると王族が国民に顔見せをするスペースから沢山のシャボン玉が出てくる。
「うわ~キレイ!」
キラキラ虹色に光るシャボン玉を見て子供達は大はしゃぎだ。大人も初めて目にする、日の光があたりきらきらと虹色に輝く美しさと儚く割れてしまう様にうっとり見入っている。
「レイ、あれはどうやって作るの?」
「あれは石鹸をぬるま湯に溶かしてシャボン液を作るの。この世界でシャボン玉作るなら2本の棒に輪ッかを作った紐を結んで輪っかを液に浸けて息を吹き掛けるとシャボン玉が飛ぶよ。お砂糖を液に入れると大きいシャボン玉ができるって聞いた事があるかな」
「チッ、本当に真っ当な対決するつもり無いな。これだけのシャボン玉を作るのにあそこに何人の手下がいるんだ?今回も強引に負けになるだろ。次にミキがお願いしたら精霊達に動いてもらうか?精霊の力を見せつけられればいいんだからな」
「そうだね。テーマに関係なくやっちゃっていいよね?レイ?」
「…うん、まともに対決できないならしょうがないよね?みんなお願いしてもいい?」
「「いいよー!」」
周りに集まってくれていた精霊達が楽しそうに返事をしてくれる。
「ありがと。みぃも来てくれたんだね」
「当たり前でしょ!こんな茶番は終わらせてレイのお願いだから叶うというのを知らしめよう!」
「この場所にしたのもあのベランダに人が隠れられるからだったんだな」
「今暴いちゃう?」
「いや、次でいいだろ?計画通りに進んで少し気がゆるむだろう」
「そうだね」
「さあ、次はレイ殿の番ですね!シャボン玉を飛ばしてください!」
「あの、精霊達はシャボン玉を知りません。なので精霊の力を使わせてください」
「おっと、これは敗北宣言でしょうか!ミキ殿がどれだけ精霊達に愛されているのか証明されましたね!素晴らしいです!ミキ殿!さあ、どんどんいきましょう!殿下お願いします!」
「ああ、だがすでにミキは2勝している。これ以上勝負しても意味ないのではないだろうか?ミキの勝ちで終わりにしよう!」
「陛下!発言をお許しください。まだもう1人の愛し子は何もしていません!そちらの方々の力を1回位見せて貰いたいのです!お願いします!」
「「そうだ!力見せてみろ!」」
「「出来ないのかー!」」
んっ?あの人見た事ある?何処でだろう……
あっ、王都に入る時馬車を先導してくれた騎士さんだ!少し変装してるのかな?しかも平民の場所に紛れてる?
「いや、どうせ偽者なんだ。見せるもなにも、力なんか無い筈だ」
殿下はどうにか力を使わせないようにしてる。
「ねぇレイ、この喧騒の中みんなに声を届けるから、みんなに笑顔をってお願いして?」
「うん、お願いする。よろしくねいつき、みんな」
大きく深呼吸してから手を胸の前で組む。
「みんなお願い!ここに居る人達に笑顔を!」
「おい、勝手な事をするな!」
大慌てで王子が叫ぶがもう遅い。精霊達は張り切って色とりどりの花を降らせてる。
シャボン玉の時とは比べ物にならない位の広範囲に花が舞ってる。1番後ろの人達にまで王城全体にたくさんの花が舞う。
「うわ~!お花がいっぱい」
「すごーい!キレイ!」
「確かにパレードの時の花も凄かったが今はそれ以上だな!」
「「わあー」」
歓声が鳴り響く。
これでまともに対決しなくちゃ見物客達が納得しないだろう。
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