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いつもありがとうございます(*^^*)
第1王子が慌てて悪口を止めさせたが、すでに外の見物客には全ての会話が聞かれていたようだ。
控え室は王子が睨みを利かせてシーンとしている。そのせいで外のざわめきが良く聞こえてくる。
美姫達を性格が悪いと言う人や、今の会話は私達が美姫を貶める為に仕組まれたものだと言う人など様々だ。
気まずい雰囲気が流れる中、アナウンスが流れる。(風魔法で声を拡散できるんだそうだ)
「本日は沢山の方にお越しいただきありがとうございます。愛し子の力を存分に見て貰えるよう王城を解放しました。先日お披露目をした愛し子ミキ殿の他にもう一人愛し子を名乗るレイ殿が現れました。対決形式でお互いの愛し子の力を存分に国民に見せつけて貰いましょう!対決までもう少しお待ち下さい」
地響きのような声援が聞こえる。見物客も興奮しているようだ。やはりこの国では精霊の恩恵は大きいのだろう。
声援が一段落したのを見計らい舞台に上がるよう声がかかる。美姫達に続き控え室の窓から外に出て舞台に上がる。
「さあ、皆さんお待たせしました!皆さんから向かって右側が新たに愛し子と名乗りを上げたレイ殿と第3騎士団長のエルネスト·ラモサ殿、そして自称精霊のいつき君です!」
「「ワハハハ」」
明らかにバカにした笑い声が此処彼処から起きる。
「向かって左側、愛し子としての実績も勿論あるミキ殿!そして我等が第1王子カミーユ殿下!ミキ殿の御友人にして精霊の加護を受けているであろうカレン殿にリオ殿と彼女達を敬っている応援団です!」
「「ウオ-ッ!!」」
「ミキ殿、助けてくれてありがとう!」
「パレード素敵でした!」
「また虹を見せてください!」
凄い声援!さっき私達の悪口を言っていたのを聞いたのは無かった事になるくらいやはり凄い出来事だったんだ。ミキの手柄になってるから当然か。
服装も私は平民がよく着ているワンピース、相手はここぞとばかりに宝石を着け如何にも高級な生地を使ったドレスを着ている。
今ここでは私が場違いなのだ。
今からそれを覆す。
大丈夫、私が魔力を流しちゃうと力が多過ぎちゃうから今日は精霊のみんなにお願いするだけ。たぶんお願いしなくてもみんな喜んでやってくれるだろうけど…
私の役目は堂々とお願いするだけだ。こんな大勢のしかも美姫の味方ばかりの中で緊張で震えが止まらないが…
そっと背中に大きい手が添えられる。ゆっくり撫でられ「大丈夫だ」と囁く声が聞こえる。
隣を見上げると団長と視線が絡む。
うん、ありがと。少しだけ落ち着いた。大きく深呼吸して前を見据える。
さて、どんなテーマを出してくるんだろう?
「対決の内容ですが、我等が第1王子から発表してもらいましょう」
「皆ミキの為によく来てくれた。最初の対決はあの奥の森を見てくれ。あの森の枝を見事切り落として見せよう。先ずはミキからだな」
「はい!……精霊達あの森の枝を全て切り落として!」
風の魔法を使ったようだ。大きい声が響き渡る。
その声と共に次々に木の枝が切り落とされていく。
森一帯の緑がなくなり丸裸の木が残っているようだ。
「「ウオ-ッ!!」」
「葉っぱが無くなっちゃったよ!凄いね!」
「あんな広範囲を一瞬で……」
「「さすが!精霊の愛し子ミキ様だ!!」」
なかなか歓声が収まらない。
「あれって、精霊達じゃないですよね?どうやったんだろう?」
いつきと団長に聞いてみる。
「たぶん風の魔法使いをあの森に仕込んでおいたんじゃないの?距離が近いとみんなに魔法使いがいるのがバレちゃうから少し離れた場所を指定したんじゃないかな?」
「恐らくそうだろうな。この後もどれだけ魔法使いを仕込んでるんだか」
「さて、皆さん次は自ら愛し子と名乗り出たレイさんにあの森の枝を切り落として貰いましょう。ではよろしくお願いします!」
って、あの森の枝は全部無くなってるのにあの森の枝を落とせって!
「すいません、枝は無くなってしまっているようなので、木自体を切り倒してしまっても大丈夫ですか?」
「いえ、あの森の枝を切り落として貰う対決ですので、出来なければ不戦勝とみなしてミキ殿の勝ちになります」
「違う場所の枝で「出来ないようですのでミキ殿の勝ちになります!!」」
団長の声に被せるように美姫の勝ちを断言する。
「……ッ」
「さて、ミキ殿が勝ったので続けて殿下、お願いします!」
ブクマ、評価ありがとうございます。




