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「対決などしなくても愛し子の力を見せてくれれば愛し子として丁重に城でもてなす」
「じゃあ、愛し子の偽者を偽者ってどうやって証明する?」
「だが、パレードの時のあの虹と花はミキ殿を精霊が祝福したのではないのか?」
「レイが僕達精霊を手伝う時間を作るために、精霊に偽者が本物に見えるようにってお願いしたの」
「しかし……」
「ほら、偽者って認めないでしょ?だから対決!それにあいつらはレイを散々貶めてるんだから、大勢の前で偽者って証明して恥をかけばいいんだよ。本当は僕らは許せないけど、レイがそれ以上あいつらを罰するのを望まないから、しょうがない恥をかかせるだけで我慢してやるんだ」
「ミキ殿が愛し子だったらどうするのだ?」
「精霊の僕が違うって言ってるんだけどなぁ。まあ、いっか。それを対決で明らかにするんだから」
「……対決とは何をするのだ?」
「テーマを出してお互いにこなす。自分が考えたテーマも相手が考えたテーマも両方こなすんだ。もちろん精霊に力を貸して貰うんだよ?例えば雨を降らせるとか?」
「う、うむ」
「ここに来る時、偽愛し子の取り巻きに絡まれたんだけど、自分は精霊が見えるって威張ってたからレイと一緒に来た3人と第1王子様は対決に参加してね?取り巻きの男を何人参加させても大丈夫だよ?もちろん見物人はいっぱい集めてね?」
「ちょっと、待ってくれ。カミーユは関係無いから参加する必要はないだろう?」
「えっ、本気でそう思ってる?偽者と一緒に騎士団の寮に乗り込んでレイを捕まえようとしてたし、散々悪口をレイに向かって言ってたよ?」
「あのバカ……」
いつきさん、黒いものが背中からユラユラと見えるのは気のせいでしょうか。
護衛騎士さんの顔がどんどん険しくなっていってるよ。
「それと、僕達がお題を決めるとインチキやら言うだろうからお題は交互に出そうね。何回でも対決してあげるからせいぜいインチキがばれないように頑張ってねって伝えといてね?」
う~ん、いい笑顔です、いつきさん。目が怖いです!
「偽者と王子が帰ってきたら対決の日決めてね?みんな参加させなければレイと精霊を全部連れて違う国に行くからね?」
「わ、わかった。参加させると約束する。日付や場所はこちらで決めて良いだろうか?」
「こっちが決めたら何してもインチキだってなるんでしょ?だから全部決めてね。それじゃ、もう寮に戻っていいよね?」
「……エルネスト、その子は本当に精霊なのか?」
「本物でしょう。彼を産み出す場に私も居ましたので。人間で無いのは明らかです」
「そうか……それならぜひ城に滞在していただきたい」
「遠慮しま~す。僕はレイと一緒に居るから!偽者達と顔も合わせたくないし!」
騎士さんがプルプルしてる!王様侮辱してるよね?お怒りはごもっともです!ごめんなさい!
王様が手で制していなければ剣を抜いてそうな勢いで怒ってる。
「…そうか、決まったらまた連絡する。騎士達がカミーユの命で動いているなら、改めてエルネストとレイ殿に手を出すなと通達を出すから安心して過ごしてくれ」
最後に私も挨拶といつきの暴言の謝罪をし謁見室を後にした。
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