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3人で食堂に入りワインを頼む。いつきには果実水だ。
精霊の森では新鮮な野菜や魚を沢山食べたので、やはり肉を注文する。パンも久しぶりに食べたかったのでサンドイッチも頼んだ。団長もワインに合いそうな品を頼んでいる。
人生初の赤ワイン。質より量のようで、木のジョッキになみなみと注がれている。ジョッキを合わせて乾杯した後恐る恐る口をつける。
葡萄ジュースをイメージしていただけに、その渋さには目を見張った。やはりまだ私には早いのかな?これが大人の味なんだよね?前回屋台でも団長に飲めなくて飲んでもらったから、今日こそはもう少し自分で飲もう。
「レイ、チーズと一緒に飲むと渋さが少し落ち着くぞ」
「そうなんですか?」
チーズを1口かじり、ワインを口に含む。
チーズのまろやかさに渋さが少し消される。葡萄のフルーティーさが際立ち葡萄の香りが鼻に抜けていく。
「こうやって飲むと美味しい」
「そうか、肉とも相性が良いワインみたいだから、足りなくなったらまた肉を頼もう」
いつきはチーズが気に入ったようでチーズを使ったサンドイッチとチーズを黙々と食べていた。
久しぶりの肉に団長ともゆっくり話せてついついワインが進んでしまった。
突然、さっきまでそんなに酔ってなかったつもりなのにガクンと体から力が抜けた。
「ワインは突然酔いが回るからな、大丈夫かレイ?」
「急に力が入らなくなっちゃいましたぁ」
「いつき、アップルパイ食べるか?レイが酔っ払ったから早く部屋に連れて行きたいんだが?」
「お部屋で食べられる?」
「そうしてもらおう。残り物を片付けるから少し待っててくれ」
「はーい、おとうさん」
ぷっ、くくくく。あははは
団長噴き出しそうになってた!いつきもお父さんって……
お祖父ちゃんじゃなくて良かったね、団長。
はぁお腹痛い~!
アップルパイを部屋に持ち帰れるように包んでもらう。
「ほら、レイいつまで笑ってんだ。部屋に戻るぞ」
「だって、お、お父さん……ぷっ、あははは」
「こりゃ駄目だな。いつきもアップルパイ持って部屋に戻るぞ」
腰と膝裏に腕を入れて軽々とお姫様抱っこをされて部屋に戻る。
ベッドに下ろされ額にキスされる。団長が愛おしくて首の後ろに腕を回す。自分からキスをせがみ顔を近付ける。
「積極的なのは嬉しいがいつきの前だぞ」
唇が触れる直前団長に言われ慌てて離れる。
いつきがジト目で見ている。
「まっ、レイも団長が好きなのは知ってたけど、ぼくもレイが好きだからね?」
「…うん、ありがと、いつき。私もいつき可愛くて大好きだよ?」
「あ~あ、しょうがないレイが団長とイチャイチャしたいなら少しだけイチャイチャできる時間作ってあげるよ。お菓子食べたいからそんなに長い時間は空けないけど、お風呂入ってくるからそれまでごゆっくり」
部屋に備えつけのお風呂場に入っていった。
2人で顔を見合せる。フフッと笑みが零れる。
「いつき可愛い~!」
「そうだな。少しは俺も認められたかな?」
どちらからともなく顔を近付け触れるだけの口づけをする。
見つめ合い、啄むようにキスを交わしながら団長の首の後ろに腕を回す。
自ら深く口づけを交わす。お返しとばかりに口内を貪られ、酔ってただでさえ回ってない頭が真っ白になる程首筋や鎖骨、耳元にキスをされ、いつの間にか眠りに落ちていた。
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