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「レイ目が覚めた!おはよう」
吃驚した!ドキドキが収まらない。
「おはよう。世界樹の精霊さんですか?初めまして。名前教えてください」
動揺を悟られないように応える。
「そう、レイにこの世に生み出してもらったの。名前なんて無いからレイがつけて!」
「ええ~!センス無いから格好いい名前つけられないよ?やめたろうがいいよ!」
「レイにつけてもらいたいの!」
ああ、赤ちゃん補正。ぷんぷん怒っているほっぺが可愛い。ぷにぷにしたい。ちょうど2歳くらいの容姿だろうか?中性的な顔立ちだが男の子かな?
「…はい……世界樹の精霊でしょ?男の子だよね?」
「うん!」
二人が注目している。
「う~ん、どうしよう、男の子……………樹なんてどう?」
「いつきかぁ……うん、いいんじゃない!じゃあいつきって呼んでね」
「わかった」
「おい、レイ、俺のことは団長としか呼んでくれないだろ?これからは名前で呼んでくれるか?」
「ええ~!団長は団長ですよ!寮に戻った時に間違えて名前で呼んじゃうのは良くないから団長は団長です!」
「皆俺達が付き合ってるの知ってるんだから構わないだろ?」
「いえ、仕事はやっぱり仕事なので名前呼びは絶対しちゃいけません!寮だとその区切りが難しいので、やっぱり団長は団長です!」
ありゃ、団長がガックリしてる。しょうがないよね?仕事とプライベートがごちゃ混ぜになっちゃいそうだから名前は呼べないよ。
「あははは、レイ僕を呼んで?」
「何?いつき」
あっ、ヤバい団長の眉間に皺が寄ってる!
あぁ、いつきもそんな勝ち誇ったような目をして団長を煽らなくても……
「ねぇいつき、何で今回は姿を現したの?」
「えっ、だって頭の悪い連中が偽者の愛し子を本物と認定して本物を蔑ろにしてるんでしょ?そのバ……ゴホン頭の悪い連中を見てみたくてね」
「そんな事で……」
「失礼だな。そんな事じゃないよ、大いなる問題だよ?レイが愛し子なのに!」
「私は静かに生活したかったから愛し子って認められない方が都合がいいんだ」
「そう?僕も一緒に行くからね」
「どこに一緒に行くの?」
「騎士団の寮」
「えっ、ええーっ!」
「レイと一緒に居るの」と言っていつきが抱き付いてくる。か、可愛い!
「おい、レイから離れろ」
「嫌だね、べーっ」
あっかんべーしてる!可愛い!
「おい、レイそいつは赤ん坊じゃないぞ!見かけに騙されるな」
「でも、生まれたばっかりでしょ?赤ちゃんのようなものじゃない」
「いや、騙されるなレイ」
「僕まだ赤ちゃんだよ」そう言って抱き付いている手にギューっと力が入る。
なにこの可愛い子!ペリドットのような緑の瞳のクリクリした目。影ができる程の睫毛。整った人形のような顔!見ているだけで癒されるとはこう言う事なんだろうな。
「姿を見せないようについてくるんだろ?」
「ええー!僕レイから実体貰っちゃったから姿隠せないかもぉ!ずっとレイと一緒にいる!」
「ずっと一緒じゃなくていい!ここに残れ!男子寮の部屋は空きがない。寮には入れないんだよ」
「えっ、レイの部屋で一緒に過ごすから平気だよ?赤ちゃんが一人でなんて生活できないからね?」
「お、お前赤ん坊じゃないだろう!」
「生まれたばっかりだから赤ん坊だよぉ!ねっ、レイ」
「う、うん。赤ちゃんだと思うけどなぁ?」
怖い、団長睨まないで…
「そもそもこの森から離れちゃ駄目だろ!」
「大丈夫だよ。みんなしっかりしてるから!」
「そういう問題か?!」
「僕が行った方が都合がいいと思うよ?もうレイが愛し子って知られてもいいんでしょ?」
「うん、皆に知られる覚悟はできてる」
「ほら、僕が行った方がレイを愛し子と認めさせるのに都合がいい!」
「確かに戻ったら陛下に真実を話し、殿下の暴走を止めさせるつもりだった」
「どうやってレイを愛し子って認めさせるつもりだったのさ?まったく!考えなんて無いだろうから困るよ」
いつき、団長煽らないで。お願いだから仲良くして~!
「と言う事で明日出発しようか!」
あぁ、いつき物凄く良い笑顔だね。
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