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さすが、団長は遠征に頻繁に行くだけあって、どこの街は小さいとかこの街なら十分店があるって情報を知っていた。

お昼を過ぎて目的の街に入る。商店街の手前で馬を預けて徒歩で街を散策する。

一番の目的の洋服を2着づつ購入し、その場で着替えさせて貰う。この店のお姉さんに美味しいお店を教えて貰い店をあとにする。

「へへ、不謹慎ですけどデートみたいで楽しいです」

「レイがそんな事を言うなんて珍しいな。俺も久しぶりのデートで嬉しいよ」

指と指を絡めて手を繋いでくる。

(うわ~、恋人繋ぎって奴だ。人前で恥ずかしいよ)


目的のお店に着き美味しいと教えて貰ったシチューを頼む。

「シチューの他に食べてみたいものはあるか?食べてみたいものを俺が頼んで分けて食べよう」

「本当ですか!それじゃ、お肉何か美味しそうなものを団長が選んでください。私はメニュー見てもどんな料理か全く見当もつかないので」

「適当に頼むから食べたい物をつまんでくれ」

「はい、遠慮なく食べさせてもらいます!」


テーブルの上にいっぱいの料理が運ばれて来て、夕食はもう食べられないと思うほどお腹がいっぱいになった。


食後の運動も兼ねて街をフラフラ見て歩く。こんなにゆっくり過ごしちゃって良いんだろうか?もうすぐ日が傾くというのに。

「まだ出発しなくて大丈夫ですか?」

「ああ、今日はこの街に泊まろう。この先あまり大きな街も無いし、ここでしかゆっくり休めないかもしれないからな。もう少し行くと何軒か宿屋がある。部屋が空いてると良いな」


しばらく歩くと大きめな建物が出てきた。

「あそこは冒険者達が多そうだな。手頃な値段で泊まれるんだろう。だが、レイをあの冒険者達の中に入れたくないな。絡まれるのは目に見えてる。次を見てみよう」

「心配してくれるのは嬉しいですけど、私なんか絡まれないからこの宿で泊まりませんか?」

「はぁ。まだそんな事言うのか?私なんかじゃない。レイだから絡まれるんだ」

恋人繋ぎをしていた手が離れ、その手が腰に回される。グイッっと引き寄せられ団長に密着する形になってしまう。

「レイは魅力的だ。内面も見た目も綺麗だ」

耳に息を吹き掛けるように囁く。

「~っ!」

何も言葉に出来ないまま俯きただ団長に促されるまま歩く。

「ここなら乱暴な奴等は居ないだろう。ここで空きがあるか聞いてこよう」

さっきの宿より見た目でグレードが高いのが窺える。

「こんな高そうな所泊まれません」

「空きがあるかだけ聞くぞ」

団長は有無を言わさず中に入り声を掛けた。

「今日空き部屋はあるか?」

「はい、一室だけ空いています」

「それじゃ、そこに泊まらせてくれ」

「かしこまりました。お二人様ですね?」

「ああ」

「それでは、三階の一番奥のお部屋です。こちらが鍵になりますね。夕食と朝食はお付けしますか?」

「朝食を頼む。あと、昼食用に何か出掛ける前に包んで貰えないだろうか?」

「はい、かしこまりました。ではごゆっくりお過ごしください」

団長と一緒の部屋なの?あっという間に決まったけど、ここって宿屋と言うよりホテルみたい。こんな贅沢しちゃって良いの?!


指定された部屋の扉を開けると広い部屋にソファーとテーブル、大きいベッドが1つだけしかなく部屋に入るのを躊躇ってしまった。


「今夜はレイを思う存分堪能できるな」



私の純潔………さようなら?





お読みいただきありがとうございます。

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