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皆が居る場所まで戻り、明日に備えて就寝しようと焚き火の周りに敷いた布に毛布を持って座る。
「レイさんこっち!」
テントの中から顔を出したリディさんが呼んでいる。
「女子はここで寝るのよ。外よりは少しだけ良い環境よ」
「私は何の役にも立てないので外で雑魚寝します。リディさん達は明日も大変なんですからゆったり寝てください」
「えっ、団長の所が良かった?団長は間仕切りされた空間で1人で居るからそっちの方がやっぱり良いかしら?」
「いや、ちょ、まっ、こ、ここでお願いします。お邪魔します」
慌てて靴を脱いでテントの中に入る。
他のテントより小さいなと思っていたが、ここは女子だけで使っていたようだ。
テントの中に少し厚みのあるマットを敷きそこで寝ているようだ。外で布だけよりは良く眠れそう。(ヤバっ、私外でも爆睡しちゃったんだっけ。どこでも眠れるじゃん)
「さっ、女子会しましょ?」
「今からですか?!明日の為に皆さん寝ておかないと…」
「眠るより重要な話を聞かなくちゃ寝られない~」
皆して胸の前で手を組んでクネクネしないでください!
「な、何の話を聞くんですか?」
嫌な予感しかない。
「「勿論団長とレイさんの話!!」」
ぶわっ、と耳まで熱くなる。
「やっぱりその反応はそう言うことよね?本人から聞きたいの」
皆が興味津々で目を輝かせている。
うわっ、どうしたらいいんだ。素直に付き合ってるって言うの?って言うかこの状況で6人での追撃から逃げ切れる気がしない…
「団長見てればバレバレだから話したって大丈夫よ。確信がほしいだけ。団長は話して皆から公認された方が喜ぶんじゃない?独占欲強そうだし。レイさんは団長に告白されたの?」
「…はい」
「「キャ~!」」
「それで、レイさんは団長の想いに応えたの?」
ううっ、恥ずかしい。顔を上げられない。
コクコクと俯きながら頷く。
「「キャ~~」」
より一層大きい悲鳴が響き渡る。
「あの鬼団長と付き合ってるのね!意地悪されてない?」
「あの無愛想じゃ会話が続かないんじゃないの?」
「デートはどこ行くの?」
「ねぇ、もう奪われちゃったの?」
あぁ~、質問攻撃だ。ううっ、逃げたい…
「こら、お前達うるさいぞ。早く寝ろ。寝ないなら一晩中見張りさせるからな」
テントの外から団長の声が響く。
「「キャー、団長も一緒に話しますか?!」」
「おい、ほんとに一晩中見張りするか!」
アイリスさんとリディさんどこ行くんですか?
あっ、団長をテントの中に引きずり込んでる。
うわっ、気まずい………
「早く!団長はレイさんの隣なんでしょ?はい、ここね」凄い、皆強引だ。私の隣に座らされた団長があたふたしてる。
「で、団長~。さっきは2人でイチャイチャしてきたんですか?」
「はあ?こんな時になんて話してんだよ!あんまり気を抜くな。早く寝るぞ」
「えー、こんな時じゃないと聞けないですから!」
「寮に殿下達が乗り込んで来たって聞いたから、その時の事を話してただけだ」
「熱い包容に熱~い口づけしなかったんですか?」
「バ、バカ、そんなん関係ないだろ。もう行くぞ!」
「「団長顔真っ赤ー!イチャイチャしてきたんだー!」」
ああ、皆さん勘弁してください。恥ずか死ぬ。
「あー、そうだよ。レイが愛しくて抱き締めたかったんだよ!あんまりレイを苛めるなよ。これで気が済んだか!とっとと休め」
「「はーい!」」
「無理するな、ゆっくり休めよ」
顔を近づけ耳元で囁く。
団長は私の髪をクシャッっとしてテントから出ていった。
「「キャ~~~」」
その日1番の黄色い声が夜空に響いた。
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