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微ざまぁになると思ったのですが…
今王都は何処もかしこもパレードの話で盛り上がってるという。
精霊達が色々とやってくれたらしいので、当然だろう。
勿論寮でもパレードでの出来事で話が盛り上がっている。特に団長の耳の上にピンクの花が挿さった話でもちきりだ。(ハワイの人が耳の上に花を挿してるよね?あんな感じなのかな?)
(団長居たよー!お花プレゼントしてあげたの。似合わなくて楽しかった~)と精霊達から報告を受けていたが、実際その場に居たらお腹を抱えて笑ってしまったかもしれない。
いや、あれだけのイケメンなんだからもしかして似合ってるんじゃ!
あーっ、ちょっと見てみたかったかも。残念。
そんな平和な日は残念ながら長くは続かなかった。
美姫は私が騎士団の寮に居るのを快く思っていないらしい。愛し子と認定された美姫が第1王子に言って私を追い出そうとしているそうだ。
その願いを受けて第1王子から団長に強く私の追放を言い渡しているらしいのだ。
団長は私にそんな話をする事は無いが、第1王子や美姫、華憐とりおが色々な場所で騒いでいるらしくその話を聞いた騎士さん達が教えてくれた。
誰が愛し子か分からない状況では4人が何処に居るかをはっきりさせておかなくてはいけなかったんだそうだ。
だから外出も1人では行かせて貰えなかったんだね。
団長に真実を話してほしいとお願いしてはいるのだが、苦しそうに「俺を信じてくれ。レイを守るから」と言われてしまえばそれ以上何も聞けなくなってしまう。
寮の中がギクシャクし始めて何ヵ月位たったのだろう。(団長が私を庇うから、厄介な仕事を第1王子から第3騎士団に全部押し付けられてしまうらしい。私を寮から追い出したい派と理不尽な要求は聞かなくていい、このまま寮で生活すれば良い派で意見が別れている)
その日団長は南の森へ2週間の予定で魔物討伐の遠征真っ只中だった。皆の食事が終わり後片付けをしている時だった。
食堂の入口の奥が騒然としている。
段々とその声が近くなってくる。
「レイという女!出てこい!」
食堂に入ってくるとよく通る声で呼ばれる。
顔を上げると、泉に居た第1王子とその腕に美姫がひっついてこちらを睨んでいる。
(うわ~、厄介なのが来たなぁ。団長に言っても私が此処から出ていかないから直接言いに来たのか。団長さえ良ければ出ていってもいいけど…)
「お主がレイか!返事も出来ない出来損ないが!」
「カミーユ、ずっと言ってるじゃないですか、出来が悪いうえに性格も悪いって!」
騒ぎを聞いて集まってきた人達に聞かせるように大声で私の悪口を言いまくっている。
精霊達も集まってきて私を褒めてくれたり、めちゃくちゃ怒ってくれている。
(あの2人やっちゃっていい~!レイの事悪く言ってるし、嘘言ってる)
((やっちゃおう!!))
(ちょ、ちょっと待ってみんな。精霊の森に行くまであの子を愛し子にしておかなくちゃ!)
((嫌だ、許せない!))
私が精霊達と話していると、どうしても他の人には何もない場所をボーっと見つめているように見えてしまう。
「おい女、どこを見ているんだ!王族侮辱罪で捕らえる事も出来るのだぞ!」
「カミーユ、それにしましょう!失礼にも程があるわ」
そんな事を言うもんだから、精霊達がさらに怒ってしまう。
((もう無理ー!))
そう言うとみぃが美姫のドレスを爪で切り裂き始めた。それに続いて風がかまいたちのように2人の服を切り裂く。
「キャー!」
「うわっ、なんだこれは!」
側近と護衛の人達が美姫と王子を護るように囲うが、そんなものは意味が無い。
精霊達は器用に服だけを切り裂いていく。
(あちゃー、やっちゃってる)
呆然と見守るしかできない。怒りで私の言うことも耳に入ってない様子だ。
「ちょっと、何でドレスが切られるのよ!怜、あんたが極悪な魔法でも使ってるんでしょ。本当に性格悪いわね!」
「魔法ってどうやって使うのですか?私は魔法なんて知らないんですけど」
「こんな事するのあんたくらいしかいないじゃない!」
ギャーギャー煩いなぁ。良く悪口がひっきりなしに出てくるものだ。
悪口を言えば言う程酷くなると思うんだけど……私じゃ精霊達止められないよ。その悪口を止めないと……
ドレスがどんどんボロボロになって美姫の肌もどんどん露出していく。
「ちょっと、なに見てるのよ。無礼者!」
ついに美姫の太ももとおへそが露になる。
「犯人を探してきっちり罪を償わせてやる。王族に対しての傷害だ!死刑も覚悟しておけ!」
「今日は帰るけど、陛下にも了解を得て国外追放にしてやるんだから!覚えてなさいよ!」
美姫は悪役の様な台詞を吐きながら、王子と一緒に食堂から逃げるように出ていった。
王子達が見えなくなると私に視線が降り注ぐ。
みんなの視線からは逃げられそうにない………
ざまぁはこれだけじゃないです。まだあります。
ブクマ、評価ありがとうございます。




