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お読みいただきありがとうございます。

 朝、仕事をしていると団長の姿が見えた。

「おはようございます。相談したい事があるので、都合の良い時を教えてください」と話しかける。



「早い方がいいなら今日夕食後、レイの仕事が終わったら部屋に来ればいい。暫く忙しくなりそうだから今日逃すと4~5日後になってしまうな」


「夜、異性の部屋に行くのは誤解を招くので談話室じゃダメですか?」


「それは誰かに聞かれても良い話なのか?」

団長は顔を近付けてきて耳元で言う。


「…今晩伺います」



 夕食後、仕事を片付け団長の部屋に向かう。

 なるべく人に会わないようにと願いながら歩いていると、前からアベルさんが来る。団長の部屋に行っていたのかな?


「お疲れ様です」

 スルースキル発動だ!挨拶だけで通り過ぎよう。ペコリと頭を下げて通り過ぎる。


「レイさんお疲れ様。団長の部屋に行くんですか?」


 ドキッ!動揺して振り向いてしまった。私のスルースキルしょぼいな。

「はい。相談したい事がありまして、今日を逃すと4~5日後になると言う話だったので…」

 平静を装うが言い訳じみた事を言ってしまう。


「そうなんですね。でも気を付けてくださいね。この時間ですし、団長が狼になったら助けを呼んでくださいよ?」


「狼ですか…?」

 顔に熱が集まってくる。うわーっ、やっぱり部屋は失敗だよ。でも誰にも聞かせることは出来ないし…。


「それじゃ、おやすみなさい」

 なんだか生温い目で見られてる?


「おやすみなさい。アベルさん」


 うお~っ!何がスルースキルだ。動揺しまくってしまったじゃないか。しかも考えないようにしていたのに…意識しちゃう。

 もし、万が一そうなったらダメだと言えるのか?


 とにかく考えても無駄だから話を早く終わらせて部屋へ戻ろう。



 コンコン

「レイです」

「入ってくれ」


 中に入ると髪が濡れて頬が上気している団長が出迎えてくれた。

 なぜ!意識しないようにしているのにお風呂上がり?!


 しかもシャツがはだけて鍛えられた胸元が見える。

 色気が駄々漏れっ!


 落ち着け、私!


「で、相談って何だ?茶を淹れるから座ってろ」

「はい。失礼します」

 ソファーに腰を降ろす。


 団長がお茶とお菓子を用意してくれソファーに座る。ってか何故に隣!

 ち、近いです団長。心臓がうるさいです。


 ドキドキする心臓を無視して団長を見る。


「精霊の森に行きたいので、まとまった外泊許可をもらいたいんです」


「俺は?」

「えっ?」

「俺は一緒じゃないのか?」

 耳元で甘い声で囁いてくる。


「エルネスト団長は忙しいですし、精霊達がいるので……」

 言葉が続かない。

 目が…目が怖いです。

 目をそらし、俯く。


「まだ足りないようだな」


「何がですか?」


 顎を掴まれ顔を上げられると、団長の顔が迫ってくる。

 深く口づけを交わし、息も絶え絶え団長を見上げる。


「俺と一緒に馬で向かえば短縮できるだろ?そもそもどうやって行くつもりだったんだ」


「移動手段は考えて無かったです。精霊は居ても皆分からないから2人だけって思われちゃいますよね。そんな事したら誤解されちゃいます」


「事実ならいいのか?」


「えっ?」

 ……この流れヤバいよね?








ブクマ、評価増えているのを見ると頑張って書くぞって、力になります。ありがとうございます。

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