表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/93

19

お読みいただきありがとうございます。

 目を開けると見知らぬ天井が見える。

 ベッドに寝かされているけど、私どーしたんだろう。

 ボーッとする頭を振り考える。


 そうだ、私倒れたのかも。

 精霊達に力を貸して貰い、強盗に襲われ怪我した人達を助けたいって祈ったんだ。

 その後の記憶が無い。


 上半身を起こし辺りを見渡す。


「!!!!」

 エルネスト団長の部屋?!


 音が出てしまったのか、壁の脇から覗き込む団長と目が合う。


「レイ、気がついたか!良かった」


「あの、どうして私ここに…」


「ああ、レイが離れて行ってしまった後、商店街周辺が真っ白な光に包まれて、怪我人に光の粒子が降り注ぎ不思議な事にあの場の怪我人が皆治ってしまったんだ。

 レイがなかなか戻って来なかったから探したら木の下に倒れているレイを見つけた。

 色々聞かなくちゃいけない事はあるが…目が覚めて良かった!」


 ぎゅっと強く抱き締められる。


「く、苦しい」

「すまない、本当に良かった」


 今にも泣きそうな目で見つめられてドキドキしてしまう。


 うん?

 また顔が近づいてくる!

 そう思った次の瞬間には唇を貪るようなキスをされ、頭の中は真っ白になりただなすがままになっていた。




 医師が呼ばれ診察を受け、もう大丈夫だと言われる。


 お医者さんが帰り、ベッドの脇に団長が座る。

 目が笑ってない。怖いよ。


「さて、レイ。聞かなくちゃいけない事がある」

 改まってそう言われ背筋が伸びる。


「レイは2日間目覚めなかった。医者が言うには一気に魔力を使ったか奪われたかしたのだろうと。

 で、レイが倒れて見つかる前に何が起きたかは話したよな?……あれはレイの力なのか?」



 やっぱり疑われますよね~


 私だってまさか倒れちゃうなんて思ってなかったし。

 ああ…どうしよう……………うん、誤魔化すしかないよね!


「えっ、…私の力…ですか?分からないです。ごめんなさい。

 あっ、もしかして精霊の愛し子の美姫達3人があの場所に居たんじゃないですか?

 ほら!奇跡の力…なんて……ハハハ」

 ツツ~っと目をそらす。

 怖い、団長さん怖いよ。目が笑ってない…完璧に疑ってる目だよ。

 さっきまでの泣きそうな目はどこにいってしまった!


「あの3人はあの時間優雅に王宮の庭園で贅を尽くしたお茶会を開いていたよ。第1王子と高位貴族2人の6人で楽しんでいたのは確認している」


「そうなんだ…」

 ヤバイ、あの3人に押し付けられない…


「レイ!」

「ひゃい!」

 変な声出た!恥ずかしい。

 改めて背を伸ばす。


「レイが毎日のように行っている裏庭で不思議な事が起こってるな?」


「そうなんですか?食堂で仕事を始めてからあまり掃除にも行ってないんで知らないです」


「無花果の木が何本も生えているそうだな」


「ずっと生えていたんじゃないですか?」


「何日か前に(裏庭に無花果の木がいっぱい生えている。何週間か前にはこんな木は無かった)と報告を受けていた。

 昨日、報告をしてきた奴と一緒に裏庭に見に行ったらこんなに大きくなかったと。しかも青い実が沢山生っていてこの短期間でこの状況はあり得ないと言っていたぞ」



 ああ……やってしまった。





ブクマ、評価つけていただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ