12美姫視点
イラッとします
いつものように放課後怜を呼び出し、教育的指導をしてあげていると突然目映い光に包まれた。
あまりにも眩しくて目を瞑る。
光が落ち着き目を開けると、私達を遠巻きに眺めるように人だかりができている。
学校の裏庭ではない。
何が起きているの?
私達を見ている人達がみんなすごい髪色をしている。
何かの撮影だろうか?
ふと横を見るとりおも華憐も目を見開いて呆然としている。
人だかりが左右に割れて、物凄くタイプのイケメンが現れた!
何人も人を引き連れている。
きっと偉い人なんだろう。みんな頭を下げている。
彼は私達を値踏みするように見た後、私を見つめる。目が離せない。
彼が私の前に進み出る。
「ウンディーネは見えているのか?」
ウンディーネ?何それ。
辺りを見回す。
今まで気付いていなかったが、白い光がそこら中に飛んでいると伝える。
「精霊に愛されているかもしれん。きっとそなたが愛し子であろう」だって!
私は誰からも可愛いと言われ愛されてるし、世の中の悪い人にはきっちり教育してあげられるし、勉強だってできるんだから当然精霊くらいには愛されているでしょ!
「私はみんなから好かれるので、きっとそうだと思います」と言ってあげた。
すると周りからはどよめきがおき、私を見る目が好意や憧れを含んだ眼差しになった。ほら、みんな私の事好きでしょ?
イケメンの彼は第1王子と名のった。
聞いたこともない国名。
女子なら一度は憧れるお城に行けるなら何が起こったかなんて関係ないかも。
ここから見えるあのお城へ行けるんでしょ!嬉しい!
でも王子様は4人で来いなんてちょっとガッカリ。
見るからに悪人の怜なんて連れていっちゃダメでしょ!
今まで教育してあげたって何にも変わらないダメ人間とここまで来て一緒に居たくないよね!
なので、2人の親友のためにも一緒に居たくないと言ってあげたよ。
王子様にエスコートされお城に向かう。
すごい!何これ!贅を尽くした作りと言うのかな?
案内された部屋の中に置いてあるもの一つ一つが高級品だってわかる!
王子様とお茶をしながら話をする。
なぜ4人で来たのかなんて、そんなの教育していたからに決まってるでしょう?
でも、いくら教育と言っても私達が呼び出したなんて言ったら印象が悪くなってしまうかもしれない。
そうだ!怜から呼び出された事にしちゃおう。
悲劇のヒロインで、暴力受けてたって事でいいんじゃない?
ほら、王子様も同情してる。
なかなか良いアイデアだったわね!
王子様と話していて、異世界から来たのだろうと。元の世界に戻れるのかどうかはわからない。
明日からはお城で過ごすのだから、ドレスも宝石も用意してくれるらしい。
それってお姫様よね?
もし日本へ帰れないなら、王子様と付き合って結婚して贅沢三昧なんていいんじゃない?
一旦席を外した王子様が戻ると、客室にそれぞれ一部屋与えられ、次の日から本当にドレスや宝石を選ばせてくれた。
いつ帰れるか分からないならドレスや宝石もたくさん必要だよね。
王子様も好きなだけ買って良いっていってくれているし、最高!
私が上目遣いで腕に胸を押し付けおねだりすれば王子様は何でも言うことを聞いてくれる。
私が王子様を貰うから、りおと華憐にも恋人候補を紹介して貰おう。
毎日のように時間を作ってくれてお茶会を開いてカミーユ(名前を呼んでほしいと言われたの)と楽しく過ごす日々。
そんなある日、お偉いおじ様達が精霊の愛し子なら力を貸せとうるさく言ってきた。
もちろんカミーユが居たらおじ様達は都合が悪いから私達だけの時を狙ってやってきた。
カミーユおすすめの庭園(宝石の方が魅力的だけど)を散策中に声を掛けられた。
怒りを抑えるために集中していたが、あまりにうるさいものだから心の中で(邪魔っ!)と思いながら手を振ると(シッシッって追い払うみたいにね)、何とおじ様達に水がかかりびしょ濡れになってしまった。
おじ様達は呆然とするもすぐに、魔法か加護かどっちだと言いながら去っていった。
次の日には私達は魔法が使えるかもしれないから、しっかり学んだ方が良いと言われ学園に通うことになってしまった。
カミーユと同じクラスでカミーユがフォローしてくれるって。これなら1日中一緒にいられるよね。
お読みいただきありがとうございます。




