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「ふう~」
自室に戻りベッドに飛び込む。
エルネスト団長の自然な笑顔、ヤバイ直視できない。明日一緒に街になんて行ったら萌え死ぬな。
イヤ、待て問題はそこじゃない!
街にも行ってみたかったけど、1人で外出しなければ森へも行けないじゃないか。
まだ自信がある訳じゃないから森へ行っても何もできないけどさ…
最初は案内してもらって、だんだんと1人で外出できるようにしていくしかないな。
てか、騎士服か制服しか無いじゃないか!この世界の街を歩ける服を買うお金もないし、1人で出歩けるようになるにはまだまだ時間がかかりそう。
明日はどうする?団長が一緒に行くなら騎士服でよいかな?
翌日昼食後、意を決して騎士服で談話室へと向かう。
(小説や漫画の異世界物は足出すのは駄目だったよね?制服は膝丈だから騎士服しか選択肢はないはず!)
「お待たせしました」
団長は茶色のズボンに白いシャツにベスト、腰に剣をさげている。
「ああ。……それしか服が無いんだよな。俺は本当に気が利かないよな」
「外に出ることなんて滅多に無いですし、無くても平気です」
「少し歩くが行こう」
「はい」
寮は街から少し離れていて自然に囲まれているが、街中に近づくにつれて某テーマパークの街並みのような異国情緒溢れる景色が広がっていた。
団長と並んで歩いていると女性達の視線が凄い!
(ごめんなさいイケメンの隣がこんな女で、私も好んで隣にいる訳じゃないんです)
ああ、目立ってる。イケメンと一緒に歩くのがこれ程だとは考えてもいなかった。
「最初にここに寄ろう。入ってくれ」
団長がドアを開け、エスコートしてくれる。色とりどりの洋服が飾ってある。
「服を一式揃えてやってくれ。そのまま着替えて行こう」
「団長さんいらっしゃい。はい、可愛く仕上げてくるから待っててください」
「ああ、頼む。他にも動きやすそうな服と必要な物を何着か見繕ってくれ」
「あら、プレゼントですか?お嬢さん奥へどうぞ」
奥に連れていかれしばらく着せ替え人形になっていた。
結局街でよく見かけた胸の下が編み上げになっていてウエストを調整するようなジャンパースカートに白いチュニック。それに黒い編み上げブーツを合わせて選んだ。
ちなみにこのお店の奥さんに下着類まで選ばれてしまった。恥ずかしい…
自分のお金が無いので買えないと言っても、「男が出すって言ってるんだ、恥をかかせちゃいけないよ。あの団長は私達平民の憧れなんだ。遠慮せず買ってもらうんだよ」とバシバシ背中を叩かれる始末。
押しに負けました…
その後も化粧に髪の毛のセットまでされ、私の大事な防護壁…前髪がぁ……日中目元をさらけ出す羽目になってしまった。
「すみません長々と。お待たせしました」
恥ずかしさに俯きながら声をかける。
「どーだい団長さん!可愛く仕上がっただろ。騎士服着させてるなんてもったいない」
「……あっ、ああ。綺麗だな。よく似合ってる」
「団長さん見とれちゃってるじゃないか。他の服は騎士団の寮に届けておくよ。デート楽しんでおいで!」
「いえ、デートじゃないですよ。案内して(そうだな、楽しんでくるよ)」
団長は言葉を被せ、私の手を取ると店から出た。
「あ、あの働けるようになったらお金は払います」
「いや、あの服は俺からのプレゼントとして受け取ってほしい」
「へっ、で、でも…」
「俺はこれでも伯爵を賜っている。このくらいどーと言うことはない。先も見えないのだから素直に受け取れ」
「…はい。ありがとうございます」
手を外そうとするものの、団長さんは手を離してくれず、そのままいろいろなお店を見て回り、リディさんや皆と女子会をする時のお菓子を買って貰い帰路についた。
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