門番
俺の仕事は、裏門からマイドロス家に出入りする商人の検査をする、いわば門番のような役割だと思う。
俺はノアから教えてもらった道のりを頼りに、裏門のそばにある仕事場へと向かった。
裏門をくぐり、道路から裏門を見ると目に入ったのは、二人の武装した兵士と、一人のスーツ姿の男、多分こいつは俺と同じ執事なのだろう。
「あなたが新人の執事………私はアルモンテと言います。今日からよろしく。」
「私はエドガーと言います。今日からお世話になります。」
アルモンテはスーツが所々にしわがあり、髪もボサボサで、目の下には自分で描いたようにくっきりとした大きいくまがある。
兵士の格好をした二人は、門の両端に立ってびくともしない。
「ここはやけに人が少ないですね。中にはあんなに使用人がいるのに。」
「まぁここは小規模の商人達しか扱ってないし、主に商人の手荷物検査がメインだから……団体か影響力のある商人は中で対応しているんだ。」
確かに、ここにくる前5人ほどの執事らしき人が商人の対応をしているのを見た。
(小規模の商人じゃ、マイドロス家の敷地を跨げないって事か。)
「あの門番達は?」
俺は、裏門の両側に居座る兵士達を指差す。
「あれはもし商人が館に強引に入って来たり、危険物を持っていた時の為の抑止力だよ……。」
「なるほど……」
「この後は時間あるし、館の案内でもしてあげようか……?」
「よ、よろしくお願いします。」
ノア様の案内はここに来る途中の道だけを案内していただけだったから、正直助かる。




