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異世界フランケンシュタイナー  作者: 雪村宗夫
カミルの街・激闘編
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魔術師との出会い

昨日のカレーライスは美味かった!

ラーメンへの未練は無い!

だがしかし、俺はカレーとビールの組み合わせは避けている。

というかカレーの時は酒を飲まない、何故だかわからないが酔いの回りが早く眠くなるのだ。

そう言えば俺は辛いカレーを食べると人の倍以上に汗をかく、

汗で失われた水分がビールで補充されてる此処からなのか?

カレーの時は飲まないのが俺ルールだ。

だから今日はビールに合う食べ物が食べたい。真昼間からだけど。

俺は今、余裕がある。

塩は放置、サボテンは不要、用意するのはペットボトルだけ。

余裕が生まれれば欲望が生まれる。うーむ、何をツマミに飲むべきか。

ちなみに日本で俺が飲んでいたのはリキュール(発泡性)と格安ストロング酎ハイの組み合わせか、

日本酒と格安ストロング酎ハイの組み合わせか、芋焼酎と格安ストロング酎ハイの組み合わせだ。

ドラッグストアの格安ストロング酎ハイ安いんだもん、500mlで108円ってジュースの価格かよと。

いや、違う違う、そうじゃなくて俺はワインを始めとする洋酒をあまり飲まないのだ。

リキュールは洋酒とかそんな指摘は良い、あれは日本企業の努力の結晶だから〜ってそうじゃない。

つまりこっちの世界のビールは楽しめるんだが、

ワインとかは何と合わせて食べると美味いのかわからないのだ、すなわち「とりあえずビール」なのだ!

ビールと何食べるかな〜....そうだピザが食べたい!ピザでビール!君に決めた!

「おいカシム、ピザが食べたい!」

「ピザ?何ですかそれ?」

うぉ!?ピザ無いわけないだろ!?屋台で売ってたハンバーガーっぽいのチーズ入ってたし、

いや待てよ、名称が違うのか。

「えとだな、石窯で薄く焼いた円状のパンで上にトマトとチーズがたっぷり乗ってて

肉やらなんやら乗ってる超絶美味い食べ物の事だ」

「あぁ、ピッツァの事ですね」

「ピッツア?」

「いえいえ、ピッツァですよヒナコデスさんピッツァ」

なんだ!?この既視感は!?何かの精神攻撃か!?

「ピッツァ!」

「ok!」

「ところでカシム、屋台で売ってる肉挟んだパンはハンバーガーで合ってる?」

「ノンノンノン、ヘンベーガー」

「ヘンバーガー?」

「ok!」

「おいホール!ピッツァの美味しい店知ってるか?」

下で作業するホールに問い掛ける。

「何?ピザの店?良い身分だな!!こっちは感謝祭に向けて地獄だぞ!!」

ピザでいいらしい、カシム、ムカつきます。カシム、ムカつきます。

「おいカシム、ピザの美味い店に連れてけ」

「わかりました、マシンレディもどうですか?」

「ガガガ、ギギギ、いく」

「んじゃ俺たち赤毛連盟はピザ食べ行くからホールは頑張ってくれ」

「ふざけんな!こっち手伝え!!」

俺たちは工場を出て街の外れへと向かう。

「ホントにこっちで良いのか?」

「ええ、隠れ家的なピザの名店ですよ」

ピザ言いやがった!カシム、ムカつきます。

ん?なんだアレ。

街の城壁の上に年寄りと子供らが集まってるぞ?

「あれ何だろ?ちょっと寄ってみよーぜ」

俺達は城壁へ上がる階段を登ってその集団に向かう、城壁結構高いなー景色良いぞ。

「おーい、なにやってるの?」

「あっ!サボテンねーさまだ!」

小学1年生位の女の子が俺を指差して言った。

サボテンねーさまって呼び方も酷いが人を指差しするな。

「フォンフォンフォン、これは珍しいお客さんだ」

フォンフォンフォンって、変な笑い方する爺さんだなー。見た目ローブの正統派魔法使いって感じだし。

「ヒナコデスさん、あのお方は生きる伝説こと魔術師マールンと言って王国最年長の冒険者ですよ」

カシムが教えてくれた。

「生きる伝説とは大袈裟な、ワシはただの魔術師マールンじゃよ」

「んで、ただの魔術師さんは此処で子供ら集めて何やってるの?」

「マールンさんの魔法をみせてもらうの!!」

子供らが代わりに答えてくれた。可愛いのう。

「へぇーじゃ俺にも見せてよ」

「良いじゃろう、それでは子供達もよく見とれよ〜、ファイヤーアローっと」

爺さんの持つ杖からヒュルーっとロケット花火みたいなのが出て、

100メートル位先にある林の木にボシュっと突き刺さったのが見えた。

正直思った、ショボいと。

「フォフォンフォン!どうじゃ!凄いじゃろう」

「フォフォンフォンって全然凄く無いんですけど」

「解らぬか?、本気でやれば林は燃える、弱すぎると届かぬ、

この力加減が難しいのよフォンフォンフォン」

お?何かこれ年寄りと舐めてたら達人で、凄い師匠になるカンフー映画系な感じのイベントなの?

これで新たな能力身に付けるみたいな?

でも俺のビッグファイヤ精々20m位だぞ射程距離、熱線レーザーだと届きそうだけど絶対火事になるし。

「ホレ、ファイヤーアローっと」

また爺さんがファイヤーアローを飛ばした、ヒュルヒュルと遅い火の玉が俺の神経を逆撫でする。

良いだろう、要は熱線レーザーをスイカのタネ飛ばす感じに撃てば良いんだろ?やってやんよ!

「ジジイ!いい気になるなよ!見やがれ!!」

ポスッと言う音と共に俺のレーザー弾が口から発射される、と思ったら林の地面が光った。

光の速さかよ!

「フォンフォンフォン、いくら早くても当たらなければ意味が無いわい、ファイヤーアローっと」

また爺さんのおっそいファイヤーアローがヒュルーと林の木に命中する。悔しい。

「おけこれがラストだ!喰らえ!」

ポスッと音がした瞬間、また林の中の地面が光った。

「思い出した!ピザ食べ行くんだった、マールンさんだっけ、また今度勝負しようぜ」

「フォンフォンフォンフォンフォンフォフォン!いいじゃろう、ヒナコデスよ楽しみにしとるぞ?」

「サボテンねーさままたねー!」

可愛いのう。

俺たち赤毛連盟はピザとビールを楽しんでから工場へと戻った。

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