43/119
ティン3
ティン3
「わかりました。会長。」
ユータは、辞める覚悟を決めたのだった。
「では、これに、サインしてくれ。」
1枚の紙を、ジェイは、ユータの前に差し出した。辞表願いであった。
ユータは、驚きもせず、この成り行きを、受け入れ、
「残念です。会長。」
と言って、サインをし、ジェイに手渡した。
「わかってくれて、ありがとう、ユータくん。
これは、きみの才能を否定するものじゃない。
君には、ずば抜けた才能があるのは、わかっているから、わたしも、残念だ。
わたしが出した覚悟という紙を、君が、ただ、足で踏んでしまったというだけのことだ。
この意味が、どんなに重要なことか、君は、理解できなかった。
僕の描いてる絵と、君の絵が違っていたということ。
きみの能力は、わかっている、必ず、この業界で、名を残せる。
君と合う会社で、力を磨いてくれ。
そして、人として、一皮むけた君とまた、会おう。
」




