信じること
信じること
総会が終わり、ジェイとアイは、家に帰って来ていた。
「今日は、ご苦労さん。
明日から、忙しいぞ。
アイは、ティンを頼む。ぼくは、ユシタに行く。」
「ちゃんと、連絡とってよ。
ところで、聞きたかったんだけど、ジェイは、もう、わたしの顔に慣れた。
わたしは、もう、顔は変わっても、昔のジェイと同じに見えてる。」
「ああ、大丈夫だよ。使えないけど、変身の術でもやったと思えば、いいじゃないか。
顔じゃないよ。こころは、アイそのものだから、問題ないよ。」
「わかったわ、戦闘訓練やりましょう。」
「怒ってるのかい。まあ、いい、じゃ、やろう。」
1階の床に、穴があいた。
その穴の中に、ふたりは、飛んで、入っていった。
そして、入ったと同時に、穴は、塞がってしまった。
穴の中は、大きな地下ドームとなっていた。
この地下ドームの中で、ふたりは、静かに、向かい合っていた。
ふたりは、同時に、お互いの間合いを詰めて、拳を同じく、相手の顎に向けて放った。
すると、ふたりとも、当たる間際に、その場から消えていた。
そして、ふたりとも、いつの間にか、最初にいた場所へと現れていた。
このような形式の戦いを、1時間ほど続けた後、最初の場所で、お互い向かい合ったまま、
お互いの目を見つめ合ったまま、動かなかった。
『アイ、俺を信じろ。』
『まだ、ダメ。信じられないわ。だから、』
と言ったと同時に、アイは、口の中から、何かを吹き出した。口矢であった。
その口矢が、当たる瞬間、ジェイは消えた。そしてアイも消えた。
ジェイが先に現れた。すると、ジェイの前に、口矢が現れ、ジェイに刺さるかと思われたが、
その口矢は、ジェイの手の中に握られていた。




