前日
前日
ジェイとアイは、家で、翌日のアトラクションの話をしていた。
「あい、今回のアトラクションでやる、腕相撲は、いい最初の機会となるから、
集中しろよ。この世での獲得には、重要な一歩だからな。」
ジェイにだけある相手の心に入れるという能力を。これからは、アイも絶対必要だということを、
ジェイは、思っていた。
それは、前世で、自分たちを殺した相手が、まだ現れないというのが、不安だったのだ。
この能力は、まず、相手に触って発揮する段階を経て、
触らなくても発動することができるようになるらしい。
しかしこのく国では、相手に触れる習慣が、あまりないので、鍛錬の機会が少ない。
そこで、ジェイは、腕相撲を思いついたのである。
毎日、ジェイと手を握って、ジェイに心を開いてもらって、
ジェイのこころに入るという練習をしていた。
そのおかげで、この能力の感触はつかめるようになり、最近では、
ジェイの手を握り、自分のちからで、ジェイのこころに、入れるようにまでなっていた。
それで、次の段階として、知らない人と、手を握って、この能力を容易に発揮できるようにする鍛練が、
必要となってきていたのだった。
そのための腕相撲だったのだ。
「ジェイ、アミから連絡があって、ふたりとも、入社オーケイよ。
それと、明日、招待しておいたわよ。」
「それは、いい。アイの力に、また、ビックリするぞ。」




