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☀ イストリゲ~ム  作者: 雪*苺
   【 葬式 】
48/156

葬式1 季喜宅

 

 私は克慈,蓉子,善朋,智沙の四人と季喜の御葬式に来ている。


 

蓉子

「季喜君っ、……なんっ……なんでっ……うっうぅぅぅ……嫌だよぅ……うわぁぁぁあああ……」

 

惠美

「………………蓉子ぉ」


 

 蓉子は両手で顔を覆い、床に両膝を付いて泣き崩れていた。

 

 智沙は胸の前で腕組をして泣いている蓉子を鬱陶し気に見ている。

 

 智沙は悲しくないのか?

 

 確かに智沙は季喜とは親しくはない。

 

 季喜が一方的に智沙を好いていただけで、一方的な片想いをしていただけで━━。

 

 と言うか、それなら克慈も同じ様なものだ。

 

 克慈は智沙以上に季喜との面識は無いんだもん。

 

 話した事があるのかすら不明。

 

 克慈は私の付き添いとして出席してくれているだけで季喜とは友人関係ですらない。

 

 善朋は蓉子の背中を擦ってあげている。

 

 特撮モノにしか興味の無いと思っていたけど異性に優しいんだぁ。

 

 何で彼女、いらないんだろう??


 

惠美

「蓉子、あっちで休ませてもらおう。ね?」

 

智沙

「……みっともないわね、蓉子ちゃん。化粧が落ちてグシャグシャじゃない。これ使えば?」


 

 智沙はバッグから携帯用のメイク落としを出すと蓉子の膝に投げる。


 

惠美

「……、智沙」

 

善朋

「ほら、蓉子ちゃん。車まで━━」


 

 善朋は蓉子を立たせると、駐車場に停めてある車へ向かう。


 

克善

「惠美、もういい? そろそろ帰りたいんだけど」

 

惠美

「……そ、そう? じゃあ、朋ちゃんに聞いてくるね」

 

克善

「そうしてくれる?」


 

 私は克慈と智沙を残したまま、蓉子と善朋の元へ向かった。

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