葬式2 告白
智沙
「━━あの、克慈さん! 克慈さんと……お話したい事があるんです。少しだけ時間いいですか?」
克慈
「別にいいよ。なに?」
智沙
「……此処じゃあ、ちょっと……」
克慈
「そう? なら場所、変えようか」
智沙
「はい、お願いします」
智沙は克慈と場所を移動し終わると、互いに向き合って立っている。
克慈
「で、話したい事ってなに?」
智沙
「……あのっ、惠美ちゃんから教えてもらったんです。……克慈さんには交際している女性が居るって……」
克慈
「あぁ、その事? うん、居るね」
智沙
「━━っ、本当なんですか? 私、克慈さんは惠美ちゃんと付き合ってると思っていたから、その……嘘を付かれているんじゃないかって……」
克慈
「嘘付いてどうするの?」
智沙
「え?」
克慈
「嘘じゃないよ。嘘付いたら惠美が困るでしょ」
智沙
「……じゃあ、惠美ちゃんとはどういう関係なんですか! ちゃんと教えて下さい!」
克慈
「どうって、幼馴染みだけど? 歳の近い子供が近所には惠美しか居なかったからね」
智沙
「そうなんですか? 幼馴染みだったんですね! それだけですか? ……体の繋がりとかは━━」
克慈
「智沙ちゃん、惠美は俺にとって誰よりも大事にしたい妹だよ。惠美の御両親からも直接頼まれているくらいね」
智沙
「そ、そうなんですか? 男女の関係とかじゃ……」
克慈
「惠美と男女の関係? 惠美の御両親と幸裕兄さんを裏切る事なんて、俺はしないよ」
智沙
「……幸裕兄さん? 克慈さん、お兄さんが居るんですか?」
克慈
「居るよ。智沙ちゃんは俺とどうなりたいの? 教えてくれないと分からないよ?」
智沙
「……あ、私っ、克慈さんが好きなんです! 私と交際して下さい!!」
克慈
「ふぅん? それって男女の関係込みでって事なの?」
智沙
「は、はい! 勿論です(////) 私の初めては克慈さんに━━(////)」
克慈
「智沙ちゃんは初めてなの? ……本当に俺でいいの?」
智沙
「もちろんです! 克慈さんがいいんです! お願いします!!」
克慈
「……気持ちは嬉しいけど、彼女は裏切れないでしょ」
智沙
「えっ?? あの、でもっバレなければ━━」
克慈
「墓場まで持ってけって? ……智沙ちゃん、俺はね彼女と結婚を考えてるんだよ。御両親とも挨拶は済んでるし、俺がプロポーズをすれば━━、分かるよね?」
智沙
「……結婚するんですか? ━━本当に、克慈さんが……。惠美ちゃんとじゃなくて?」
克慈
「言ったでしょ? 惠美は俺の妹なの。そもそも惠美は恋愛対象外だし。俺と同年か年上なら、恋愛対象になったかもね」
智沙
「……同年か年上なら?」
克慈
「惠美から聞いてないの? 俺はね、年下は恋愛対象外なんだよ。だから、惠美と同年の智沙ちゃんも俺からすれば対象外なんだけど」
智沙
「━━っ、そんな……。でも━━!!」
克慈
「俺を好いてくれてる智沙ちゃんの気持ちは正直に嬉しいよ。可愛い子から好かれて悪い気はしないからね。智沙ちゃん、一度しかない初めてはさ、俺じゃなくて未来の旦那さんの為に大事に守っときなよ」
智沙
「一度しかないから、だから、克慈さんがいいんです!! 克慈さんに━━」
克慈
「智沙ちゃん、もっと自分を大事にしなよ。彼女と結婚する俺は駄目だよ。分かってくれるよね?」
智沙
「……いやっ……嫌です! 私は克慈さんがいいんですっ!! ……うっ……うう……ひっく……」
克慈
「……智沙ちゃん。……こんなのは友達の葬式先でする話じゃないね……。俺の事は諦めてよ、いいね?」
智沙
「……克慈さん、好きなんです……。お願いですから、私の初めての相手になって下さい……」
克慈
「智沙ちゃん……」




