異変5 訃報
部屋に戻り、ベッドの上に置きっぱなしにしていた携帯を手に取り開けると、電話とメールが入っていた。
あれ、善朋からだ?
へえ、善朋から両方くるなんて珍しい事もあるんだ〜。
取敢ずメールを送信してみると、直ぐに携帯がなった。
惠美
「もっし〜、どうしたの朋ちゃん?」
善朋
『惠美、ちゃん……。やっと繋がったか。良かったよ』
惠美
「本当にどうしたの?」
善朋
『あぁ、うん……。驚かないで聞いて欲しい事があるんだ』
惠美
「うん? どんな事〜?」
善朋
『ニュースは見た? ショッピングモールの……』
惠美
「見ては無いけど、お母さんに話を聞いたよ。夕飯の時も話したし。『リニューアルオープンして三ヶ月も経ってないのに〜』って、お父さんが言ってたよ。それがどうしたの?」
善朋
『……季喜が行ってたんだ。カード仲間と一緒に。そのショッピングモールで大会が開催されててさ、写メを送って来てたんだ……』
惠美
「……えっ? ねぇ、それって……、━━えっ??」
善朋
『僕の部署は仕事中には携帯を使えないから、電源を消してロッカーに入れたままでさ……。帰ってから電源を入れて受信メールを開けて見たら……』
惠美
「トッキーから写メ付メールが来てたんだね?」
善朋
『昼休みに臨時ニュースで見てたから、メールの文を読んで血の気が引いたよ。受信時間から三〇分後に事故が起こってたなんてさ!』
惠美
「トッキーは?! トッキーに電話とか━━」
善朋
『何度も何度もメールも電話もしたよ! それでも繋がらないんだ! 季喜の実家に電話を掛けたら……』
惠美
「ど、どうだったの?」
善朋
『……言いたくないよ。……分かるだろ? 季喜はもう……』
惠美
「……朋、ちゃん……」
善朋
『……倒壊したショッピングモール内に居た客の生存者は0人だってさ……。外に居た客は何故か無事だったらしいけどな……』
惠美
「……うそ、トッキーは……もう??」
善朋
『……蓉子ちゃんには知らせといたよ。あの夜に連絡先を聞いといたからさ。後は智沙,杏菜ちゃん,克慈さんだけなんだけど……』
惠美
「克ちゃんには私が知らせるよ。お向かいさんだから。智沙には多分、蓉子がしてくれてると思う。一週間前、智沙と連絡先の交換したから……」
善朋
『杏菜ちゃんには惠美ちゃんが?』
惠美
「……アナちゃんはね、今、入院してて……連絡が出来ないの……」
善朋
『入院? 大丈夫なの?』
惠美
「……。面会謝絶だって……」
善朋
『面っ━━何があったんだよ?! 事故か?』
惠美
「分からないよ! 私達にも分からない……。朋ちゃん、私達って一度、集まった方がいいのかな?」
善朋
『……だよな? お互い時間を作って会える日を決めよう……』
惠美
「私は克ちゃんと智沙に伝えるから。朋ちゃんは蓉子に伝えて?」
善朋
『ああ、そうする。頼むね、惠美ちゃん』
惠美
「うん……。朋ちゃん……」
善朋
『……じゃあ……、……、……おやすみ』
惠美
「……、……おやすみなさい」
善朋との通話を終えた私は、ベッドに倒れ込んだ。
季喜が……死んだ??
信じられないよ!!
本当なの??
悪い夢とかじゃないの?




