表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
☀ イストリゲ~ム  作者: 雪*苺
第三週【 異変 】
46/156

異変4 自宅

 

 家に着いた私は克慈の車から降りて、家に入った。

 

 もうっ、何なのさ!

 

 教えてくれたっていいじゃないの!

 

 明日の新聞で読めって?

 

 克慈ってば不親切過ぎない?


 

惠美

「ただいま〜」

 

美加

「お帰り、惠美ちゃん」

 

惠美

「お母さん! 今日は早いんだね」

 

美加

「何よ、早く帰って来たら駄目なのかしら?」

 

惠美

「そんな事ないけど……」

 

美加

「だったら、そんなこと言わないでちょうだい。惠美ちゃん、着替えたら、お夕飯作るの手伝ってよ」

 

惠美

「……は〜い」


 

 洗面所で化粧を落とし、部屋に戻って、部屋着に着替えた。

 

 夕飯の支度が済み、食卓を囲み三人で食事を始めると、思い出した様に母が口を開いた。


 

美加

「そうそう、お昼のニュースで見たけど……、今日、ショッピングモールで原因不明の倒壊事故が起きたんですって! 県外だから良かったけど、恐いわよね〜」

 

惠美パパ

「ああ、それなら俺も見たよ。地震が起きた訳でも無いのにだろ?」

 

惠美

「えっ、何々? そんな事故が起きたの?」

 

美加

「そうなのよ! まぁ、私達はショッピングモールに行くような事は無いからいいけど……、被害に遭った人達は災難よねぇ」

 

惠美パパ

「そうだな……。リニューアルオープンして三ヶ月も経ってないショッピングモールが倒壊するなんて、誰も思いもしないだろうしな」

 

惠美

「……ねぇ、お父さん,お母さん、生存者は居るよね?」

 

美加

「なぁに、気になるの? 食事中のテレビは駄目よ」

 

惠美

「分かってるよ!」


 

 私は大好きなシチューを食べ終えた後、食器を流台に置く。

 

 さあ、テレビの電源を入れてニュースを━━。


 

美加

「惠美ちゃん、流台に居る次いでに食器洗いしてちょうだい」

 

惠美

「えぇっ、嫌だよ!」

 

美加

「そう? じゃあ、洗濯とお風呂掃除してくれるのね? 助かるわ〜」

 

惠美

「……食器洗いする」

 

美加

「そっ、お願いね。ああ、それと〜、洗濯物も畳んで分けといてね。アイロンも忘れずに掛けるのよ」

 

惠美

「……ひでぇ」

 

美加

「文句言わないの! 誰のお陰で生活が出来てると思ってるの。お父さんのお蔭でしょ! 嫌ならいいのよ、惠美ちゃんの事は何もしないから!」

 

惠美

「ちょっ、何でそうなるの!」

 

美加

「当然でしょ! 惠美ちゃんは自立してもおかしくない歳なんですからね!」


 

 母のお説教の決まり文句は何時も『克ちゃんは一人で』や『克ちゃんを見習いなさい』だ。

 

 何時ものように母に言い返せない私は、大人しく言う事を聞いた。

 

 食器洗いを終え、母に言われた通り、洗濯物をアイロン掛けして畳み、父,母,自分,その他に仕分けした。

 

 その間、テレビは父が独占しており、私はニュースを見れず仕舞いだった。


 

美加

「惠美ちゃん、それが終わったら食器を片付けてね。ああ、そうそう、お父さんがテレビ見てる間にお風呂入っちゃいなさいよ」

 

惠美

「……は〜い」


 

 こんなんばっかり。

 

 こう毎日、母に用事を言い付けられると、たま〜にだけど、本当に一人暮らしを始めようかと考えてしまう。

 

 実現は難しいけど……。

 

 乾燥の終わった食器を食器棚に戻した私は、お風呂に入った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ