遠出2 克慈宅
惠美
「克ちゃんっ!」
克慈の家のドアを開けると『お邪魔します』を言うのも忘れ、家に上がり込んだ。
階段を上がり、克慈の部屋のドアを叩く。
あっ、因に克慈の御両親は出張で留守でーす。
昔から何かと出張の多い御両親なんだっちゃ。
克慈
「……何してるの?」
惠美
「あ……、克ちゃ━━痛いっ!!」
ものごっつい不機嫌な表情の克慈に腕を掴まれた。
克慈は私をドアから離すと部屋に入ってしまった。
惠美
「……あの、克ちゃん? ……黙って入って、その、ごめんなさい……。でも、話があって━━」
駄目です、反応がありません。
克慈は黙りを決め込んでいるのか返事すらしてくれない。
……まあ、そうだよね?
怒られても仕方無いよね?
うん、だって、それだけの事をしてしまってるんだし、怒られるのは当たり前で━━。
ところで、何で克慈は裸だったんだろう?
あっ、違うよ。ちゃんと下着は履いてましたよ。
ボクサーパンツっての履いてたし。
……そっかぁ、克慈はトランクス派じゃないんだ。
上半身は裸だったけど、タオルを首に掛けていたから、お風呂にでも入ってたんだろうな。
髪も濡れてたし、……うん?
克慈は何時も(?)脱衣所じゃなくて、わざわざ部屋に戻って着替えてるのだろうか??
……あ〜、やっぱり怒られるよねぇ。
風呂上がりにお邪魔しちゃった訳だし、怒られない方がおかしいよ?
こりゃ、雷が落ちるよ、きっと!




