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☀ イストリゲ~ム  作者: 雪*苺
第二週【 異変 】
32/156

異変8 自宅

 

 克慈は玄関を開けて、私を家に入れてくれた。


 

「あら、克ちゃん! いらっしゃい♪ まあ、惠美ちゃん!」


 

 あ、お母さんのキンキン声だ。


 

克慈

「今晩わ、美加みかとさん。惠美ちゃんを送りに来ました」

 

美加

「まあ、わざわざ有難う〜! ごめんね、だらしのない子で……。惠美ちゃん、何時まで酔っ払いみたいにしてるの! しゃんとして、克ちゃんにお礼言いなさい!」

 

克慈

「美加さん、いいですよ。惠美ちゃんをお願いします」

 

美加

「そうなの? 何時も惠美ちゃんを有難ね。あ、そうだわ! 実家から、段ボール一杯に玉葱が送られて来たの。良かったら持って帰ってくれる?」

 

克慈

「有難う御座います」

 

美加

「惠美ちゃん、眠いなら部屋で寝なさいよ。ちゃんと化粧を落として、着替えるのよ。聞いてるの?」

 

克慈

「じゃあ、僕はこれで……。玉葱、有難う御座います」

 

美加

「ふふ、いいのよ。克ちゃんさえ良ければ、夕飯も食べに来てくれていいのよ。ウチなら毎日だって大歓迎なんだから♪ 遠慮しないで遊びに来てね☆」

 

克慈

「有難う御座います、美加さん。それじゃあ……失礼します」

 

美加

「はーい。お休みなさい、克ちゃん」


 

 克慈に玉葱を持たせた母は、名残惜しそうに克慈に手を振り、見送っていた。

 

 克慈は玉葱が一杯入った買い物袋を持って私の家を出て行った。

 

 ……あんなに玉葱を貰ってどうするつもりだろう?

 

 お母さんは私を残したまま、満足そうに台所へ戻った。

 

 私は洗面所で化粧を落として、自分の部屋に戻り、カーテンを閉めてパジャマ用のジャージに着替えた。

 

 家の夕飯は一九時だから、まだ時間はある。

 

 克慈はケーキ、食べてくれるかな?

 

 意地悪を言われるかも知れないけど明日、ケーキのこと聞いてみよう。

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