帰宅1 車内
やっぱり私は教室に残して来た蓉子,善朋,季喜の事が気になって仕方が無い。
家に着いて一眠りしたら、どうなったかのか善朋にメールしてみようと思う。
少しでも蓉子が季喜と仲良くなれていたらいいんだけどな。
季喜は本当に智沙じゃないと駄目なんだろうか?
智沙より蓉子の方がいいと思うんだけどなー。
惠美
「ねぇ、克ちゃん。克ちゃんが他人の提案に乗り気になるなんて珍しいよね? 実はホラー好きだったりするの?」
もしそうなら、智沙よりもオカルティな杏菜と気が合うかも知れない。
克慈
「別に。惠美が苦手そうだと思ったから」
惠美
「へ? 何それ、私が苦手そうって〜」
克慈
「苦手でしょ?」
惠美
「……好きじゃないけど、苦手って程じゃない……と思う。画面越しじゃ無いのは駄目かな〜」
克慈
「だから参加したの」
惠美
「……意地悪だね」
克慈
「そうだね。惠美に関しては意地悪かもね」
惠美
「否定しないんだ?!」
克慈
「する必要無いでしょ?」
克慈は運転しながら笑ってる。
克慈は運転中、殆ど無口で詰まらなそうに運転する人だったりする。
私以外の人が隣でも、そうなのかは知らない。
そんな克慈が笑いながら運転するなんて!
今日は余程、機嫌がいいみたい。
機嫌がいい原因は、やっぱり(?)智沙の胸なのかな?
智沙と連絡先の交換とかしたのかな?
プライベートに踏み込むような事を聞いたら嫌がられるかも知れない。
聞いたからって、克慈が正直に教えてくれるとも思わないんだけど……。
克慈の家は私の家のお向かいさんで、克慈には兄姉弟妹は居らず、一人っ子なんだ。
祖父母も居らず、御両親は共働きで、幼い頃から今もずっと鍵っ子。
ペットも飼ってなかったし、現在も飼っていない。
私も似た様なもので、克慈と違うのは兄が居るくらいかな。
その兄も今は居ないけどね……。




