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廃校舎8 儀式
結局、三〇分も話し合ったのに、手拍子で歌ったのは『アン◯ンマン◯ーチ』だった。
因みにラジカセから流れて来た曲も『アン◯ンマン◯ーチ』でした。
……あの三〇分間は何だったんだろうね?
しかも、初めから使用する曲は予め用意されていたとか!!
やらせは駄目、絶対!!
私達は『アン◯ンマン◯ーチ』を一一回も聞きながら、椅子取りゲームを行った。
一抜けしたのはT男さんで、最後まで残ったのはU子さんだった。
椅子取りゲームは何も起きる事なく、深夜前に無事に終わった。
この廃校舎って、殿堂入りされるくらいに“ヤバイ心霊スポット”なんだよね?
なのに、何事も起こらないで終われたなんて奇跡が起きた気分♪♪♪
これでやっと帰れるんだよね?
家に帰り着いたら何時になってるんだろ~。
あっ、いけないっ!
鍵を掛けられないように、家に電話しとかなきゃ!!
忘れない内に携帯電話を取り出し、実家に居る両親に電話を掛けた。
案の定、電話に出たのはお母さんで━━。
『電話が遅い!』と携帯電話越しにキンキン声で怒られてしまった。
何でかな、お母さんのキンキン声を聞いたらホッとした。
早く家に帰って、両親に会いたいと思うのはどうしてなんだろう?




