克慈宅5 料理
翌日の夕方、職場から帰宅した克慈と私。
私はいつ利樹さんが来ても大丈夫なように三人分の夕飯を作る事にした。
結局、昨日は私物をダンボールに入れる作業は出来なかった。
今日こそは、しなくちゃ!!
えーと……、今日は何を作ろうかな?
利樹さんの好みとか何にも分からないから、何を作っていいのか困る。
克慈なら知ってるかなぁ?
取敢ず、克慈に聞いてみる事にした。
肝心の克慈はスーツ姿のままソファーでスマホを触っている。
珍しい事もあるもんだ。
利樹さんが来るからなのかな??
惠美
「克ちゃん、利樹さんってどんな料理が好きなの? 何を作っていいのか分からないから教えて」
克慈
「んー? 何でもいいでしょ」
オイッ、そりゃないでしょうに!!
どぅでもぇぇですよ〜的な雰囲気で、物凄くテキトーに答えられてしまった。
惠美
「もう〜、何でもいいわけ無いじゃん! 克ちゃんの先輩だよ。好きな食べ物とか知らないの?」
克慈
「知るわけ無いでしょ」
知らんのかよ!!
惠美
「じゃあ、食べれない物とか、嫌いな物とかは?」
克慈
「知らない。食べれれば何でもいいから」
惠美
「……もうっ! 作り終えてから文句とか言わないでよね!」
利樹さんの事を知っている克慈は当てにならなかった。
仕方無いから私が食べたい料理を作る事にした。
今日、私が食べたいのは白身魚のホイル焼きなのです。
白身魚,キノコ,ベーコン,ドレッシング,オリーブオイル,人参,大根,馬鈴薯,茄子,ブロッコリーを用意する。
グラタン皿を用意して、包めるくらいに大きく切ったアルミホイルを敷く。
野菜や魚がホイルにくっつかないように、オリーブオイルを入れる。
蒸し易く薄切りにした野菜(人参,大根,馬鈴薯,茄子)とベーコンを交互にずらしながら、オリーブオイルの上にのせていく。
その上に一口サイズにに切った白身魚と三種類のキノコ,食べ易く切ったブロッコリーを入れる。
オリーブオイルを混ぜたドレッシングをかける。
アルミホイルの左右の端をくっつけて、中身を包む。
グラタン皿から出したアルミの包みを魚焼きグリルに入れて焼く。
底の深いカレー皿に盛った御飯を電子レンジで温める。
ではでは、ホカホカ御飯の上にのせる、ふわとろスクランブルエッグを作っちゃいましょう!
フッフッフッ、何を隠そう私には“検索”という強〜い味方がついているのだ!!
美味しいふわとろスクランブルエッグの作り方なんて朝飯前なのですよ!!
一人分づつ作ろうかな。
先ず、二個の卵をボウルの中に割り入れて、マヨネーズを大さじ1,牛乳を大さじ2,胡椒を少々を入れて、よく混ぜる。
フライパンにバターを大さじ1を入れて、焦がさないように溶かしたら、卵液を入れる。
ゴムベラで外から大きくゆっくりと混ぜたら、半熟加減は、お好みで──。
出来上がったスクランブルエッグを、温まったホカホカ御飯の上にのせる。
パセリなんて無いから、コネギを刻んで上にのせちゃう。
汁物はどうしようかな?
白身魚のホイルに蒸しもスクランブルエッグも味がついてるから、汁物は薄味でいいかな?
克慈
「惠美、先輩がもう着くって」
惠美
「えっ?! そうなの? お吸い物が出来てないよ〜」
克慈
「先にお風呂に入るから、夕飯はその後だよ」
惠美
「そうなの? 良かった〜。克ちゃんちのお風呂って最新式だから便利だよね。掃除をしておけば、後はスイッチを押せば沸いちゃうんだもん。──あっ、掃除って……」
克慈
「俺が昨日してる。雑な惠美には任せられないからね」
惠美
「酷い言い様!! もう〜、克ちゃんの分のスクランブルエッグは減らしちゃうんだからね!」
克慈
「そんな事するなら、ダンボールは没収だな」
惠美
「──っ!! 克ちゃんのスクランブルエッグは多目にしちゃおうかな☆」
克慈
「賢い選択したね。俺は着替えて来るから、先輩が来たら脱衣所に案内してあげて。タオルも着替えも用意してあるから。出来るでしょ?」
惠美
「出来るよ、それぐらい! 馬鹿にしないでよね」
もうっ!
克慈の馬鹿、馬鹿、馬鹿っ!!
何で克慈は私を子供扱いするんだろうか!!
妹だからって酷いよね!!
グレちゃうんだからっ!!




