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☀ イストリゲ~ム  作者: 雪*苺
   【 克慈宅 】
123/156

克慈宅2 キッチン

 

克慈

「一九時には食べたいから、それまでに作ってよ」

 

惠美

「は〜い……」


 

 克慈は私にエプロンを渡すと、二階に上がって行った。 

 

 渡されたエプロンを着け終えた私は、冷蔵庫を開ける事にした。

 

 野菜室を開けると、南瓜が入っていた。

 

 玉葱と蓮根もある。

 

 冷蔵庫には玉子と牛乳がある。

 

 冷凍室には、挽き肉が入っている。

 

 ──ハンバーグに決定!!

 

 ん〜……でもハンバーグに南瓜ってどうなの?

 

 南瓜ハンバーグって有なの??

 

 第一、南瓜を切るのが面倒なんですけど!!

 

 取敢ず、挽き肉を電子レンジに入れて解凍ボタンを押した。

 

 蔕を下にして、頑張って南瓜を半分に切る。

 

 中の種をスプーンでくり抜いたら、中に小麦粉を満遍な振っておく。

 

 洗い物を少なくする為に大きめのボウルに、透明で丈夫な大きめのビニール袋を入れて、口を広げておく。

 

 皮を剥いて微塵切りにした玉葱と同じく微塵切りにした蓮根,解凍した挽き肉,玉子,パン粉,牛乳,塩胡椒をビニール袋の中に入れた。

 

 こねる時に中身が溢れないように口を縛ったら、粘りが出るまで混ぜた。

 

 このままハンバーグにしちゃうのも有だし、肉団子にしちゃうのも有だな〜。

 

 それはまた今度にしよう。

 

 出来上がった種をくり抜いた南瓜の中に空気が入らないように詰める。

 

 結構、入るなぁ。

 

 全部、食べきれるのか心配になる。

 

 圧力鍋に南瓜を入れて、水を少し入れて蓋をする。

 

 圧力鍋を電子レンジに入れて、六〇〇Wに合わせたら、一〇分加熱させて、一〇分蒸らしたら出来上がり♪

 

 南瓜の大きさで加熱時間を変えないといけないから失敗しないようにしないとね。

 

 取敢ず、一〇分にセットしてボタンを押す。

 

 さて、ご飯,お吸い物,南瓜の肉詰めにかけるソースを作らないといけない。

 

 ご飯はチンすればいいとして、お吸い物は──うん。

 

 お吸い物は止めて、朝の残りの味噌汁に野菜を加えて作り足ししよう。

 

 私は合わせ味噌か、白味噌の味噌汁が好きだけど、克慈は赤味噌が好きだからなぁ……。

 

 私は赤味噌の味噌汁を作らされるんだよね。

 

 赤味噌が嫌いな訳じゃない。

 

 炊きたてのホカホカご飯には、赤味噌をのせて食べるの好きだし、味噌カツも味噌おでんも味噌田楽も味噌煮込みうどんだって好き。

 

 お父さんが昔から赤味噌派だからかな?

 

 でも、お母さんは違うんだ。 

 

 お母さんも赤味噌は食べれるけど、どっちかって言うと白味噌派だったりする。

 

 豚カツは味噌よりソース派だし、味噌田楽よりもダシおでんだし、毎朝の味噌汁は別々に作ってる。

 

 そんな両親だから、私はどっちも好きなんだけど、赤味噌ばっかりだと、たまには合わせ味噌とか白味噌とかお吸い物とか食べたくなっちゃうんだよね。

 

 克慈は何がなんでも赤味噌派だから、私も自分の分は別に作らないといけない。

 

 赤味噌じゃない味噌汁を作った時なんて、一口も飲まないで流台に捨てちゃうんだもん!!

 

 酷いよねっ!!

 

 食べ物を粗末にしちゃ駄目だよ!!

 

 真似しちゃ駄目、絶っ対!!

 

 南瓜の肉詰めにかけるソースはどうしようかな?

 

 もう逸そ、肉味噌にしちゃおうかな。

 

 肉詰めに肉味噌って“どうなの?”って感じだけどね。


 赤味噌の味噌汁に、赤味噌のタレか〜。

 

 ……うげって感じぃ。

 

 でも……ね、克慈には通勤で毎日お世話になってるからね、作ってあげますよ。

 

 私はパスタに使うアサリのスープにシチュー粉を入れたソースを自分の南瓜の肉詰めにかける事にした。

 

 やっぱり私はお母さんの娘なんだなぁ〜と、つくづく思ったりする。

 

 ──よし、夕飯が出来上がった。

 

 テーブルに盛付けが済んだ皿を運ぶ。

 

 一九時に降りて来るって言ってたけど、待ってると冷めちゃうもんね。

 

 テーブルに置いてあるガラゲーを手に取り、克慈にメールを送信した。


 その内に降りて来るだろうと思っていたら案の定、二階から降りて来た。



克慈

「今日は何が食べれるの?」

 

惠美

「今日はね、南瓜の肉詰めだよ! 克ちゃんのソースは赤味噌の肉味噌庵風にしてみたよ」

 

克慈

「ふぅん。気が利くじゃん」

 

惠美

「当然でしょ! 私はだって気の利く女の子なんですぅ〜」

 

克慈

「調子に乗らない。ほら、さっさと食べるよ。座って」

 

惠美

「調子に乗ってないもん!」


 

 もうっ、たまには誉めてくれたっていいのに!!

 

 いいや……、先ずはお腹の空腹を満たさないとね。

 

 でわでわ、待ちに待った夕飯ですよ。 

 

 いただきま〜す♪♪♪

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