職場5 約束
愛
「{それにしても、何時まで続くんだろうな、この大惨事ってのは? 報道はされないけど、かなりの死人が出てるんだろ? 海に墜落した乗客の遺体なんて一体も海から上がって来ないみたいだしさ。何処にも流れ着いて無いって報道されてるし。他県のショッピングモールの倒壊事故もサービスエリアの炎上事故も、見付かって無い遺体が多いんだってさ。恐いよな……}」
智司
「{TVで“なんたら文明の大予言がどうのこうの”って言ってる奴も出て来てるだろ? たく、何が大予言だよ! そんな大予言があるなら、こうなる前に打開の道を教えろよな! 未来を予知するだけで、災難から逃してくれないくせに、当たった事を喜んで、宣伝してさ! これだから俺は占いや易が嫌いなんだよ!!}」
克慈
「同感だな。易も占いも救うのが目的じゃない。所詮は商売。当たらない事には客は来ないし、儲からないからな」
愛
「酷い言いようだな〜。あんまり易や占いを悪く言うと、好き者の女性社員達から嫌がらせ受けるかもよ?」
克慈
「事実を言ってる。嘘は言ってない」
智司
「男は女と違って現実的なんだよ。過去を当てて何になるんだ? それで誰かが救われるのかよ?」
克慈
「易や占いじゃあ、今後の正しい進路を精確に教える事は出来ない。災難を予言しても決して逃して呉れない。手相,人相を見て、不吉の相は予言しても、決して吉相には変えられない。とどのつまり、易や占いは、現状に於ける未来果を予知するだけで、決して現状の打開の道が得られない──って事。未来に付いても、正しい進路を精確に指導が出来ない易や占いに、のめり込んで大金を注ぎ込んでも真に救われる事は無い──って事。解る?」
愛
「……まあ、何と無く。簡単に言えば、何事も程々に──って事だろ?? 瀬戸瀬は“未来に付いても、正しい進路を精確に指導が出来る”って所に心辺りがあるのか?」
克慈
「あるわけ無いだろ。俺が知りたい。今のは寺社の跡継ぎになる先輩に高校時代に教わった。そういう事に詳しい人だからさ」
智司
「寺社の跡継ぎが知り合いなんて初耳だな。今度、紹介してくれよ」
克慈
「何時になるか分からないけど、それでもいいなら」
智司
「構わないさ! 頼むな、瀬戸瀬!」
愛
「俺もいいか? 寺社って、寺と神社が一緒になってるんだろ? どんな感じなのか見てみたいんだよな〜」
克慈
「聞いとく」
愛
「サンキュー! 瀬戸瀬の先輩か〜。どんな人なのか楽しみだよな☆」




