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☀ イストリゲ~ム  作者: 雪*苺
   【 克慈宅 】
108/156

克慈宅8 説得

 

惠美

「い、痛いよ! 克ちゃん、痛い! 離して!!」

 

克慈

「惠美、よく聞いて。俺は惠美に危ない目に遭って欲しく無い。惠美に傷付いて欲しく無い。──幸裕兄さんに誓ったんだ。悳司さん,美加さんにも約束した。惠美がお嫁さんになる迄、幸裕兄さんに代わって守るって──。惠美は俺の大切な、妹だ。解って欲しい……」


 

 克慈は真っ直ぐに私の目を見て、そう言った。

 

 克慈があんまりにも真剣な顔をしているから、私は克慈から目を逸らすなんて出来ない。



惠美

「……っ、克ちゃん」


 

 ……克慈は私の事を其処まで思ってくれてるの??

 

 お嫁さんになる迄、私を守る──って、なんか、恥ずかしい!!

 

 照れちゃうよぅ(////)

 

 でも、嬉しい。

 

 だって、克慈には本っ当に意地悪ばっかりされるけど、本当は私の事をちゃんと妹として見ててくれてるって解ったから(////)

 

 たまにパシられたりするけどね!!

 

 もっと妹らしく大事に接して貰いたいですけどねっ!!


 

惠美

「──克ちゃん。あ、ありがと(////)

 そんな風に思ってくれてるなんて知らなくて……」

 

克慈

「言わなかったし」 

 

惠美

「──あ、あのね、克ちゃん。……私ね、お嫁さんになっても、克ちゃんの妹だからね!! 克ちゃんはずっと、私の大好きなお兄ちゃんだよ!!」


克慈

「当然でしょ」

 

惠美

「う、うん(////)

 ……サオちゃんの事はね、克ちゃんの友達だから、大丈夫なんじゃないかなって思ったの。話してみると楽しいし、何かね、元気になれるっていうか(////)

 蓉子とも知り合いだったみたいだし……。だから、それで……」


 

 嘘でーす。

 

 そんな事は思った事もありませーん。

 

 なんか、このまま、いい感じの流れで終われるんじゃないかなって期待している。

 

 克慈の本音(?)を知れちゃったし、克慈は堅智さんが私にメルアドを教えたって、信じてくれてるみたいだし、このまま上手く穏便に事が終わってくれたら、私的には有難い。

 

 私って、何時からこんなに最低な嫌な女になっちゃったんだろう??

 

 ……、……、……元からでした。


 

克慈

「惠美、俺の友人だからって、安全な男とは限らないよ。木土みたいにどうしようもない奴だって居るし、佐尾も同類みたいなもんだよ。ある意味、木土よりもタチが悪い」

 

惠美

「どういう意味?? 木土さんよりタチが悪いなんて、どうして??」

 

克慈

「……あんまり、女の子には言いたくないんだけど、惠美には佐尾を諦めてもらいたいから敢えて言うよ。覚悟はいい?」

 

惠美

「か、覚悟? 覚悟しないと駄目な内容なの??」

 

克慈

「そうだね。男が全員そうとは言わないけど、佐尾は変態なの。どうする、聞きたい?」

 

惠美

「……えっ、う、うん……聞いた方がいいの??」

 

克慈

「聞きたくなくても、惠美が道を踏み外さない為に言うけどね」

 

惠美

「言うき満々じゃんか〜」

 

克慈

「内容が内容だからね。一度しか言わないから、よく聞いて」

 

惠美

「は、はい! お、お願いしますっ!!」



 私は背筋をピンと伸ばして、克慈の話を聞いた。

 

 克慈の話を聞き終えた私は、迷いなく堅智さんのメルアドを非通知にしてから削除しました。

 

 念の為に、私はメールアドレスと携帯番号も変更した。

 

 ごめんなさい、堅智さん。

 

 克慈の弱点とか、もう、どうでもよくなりました。

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