克慈宅7 忠告
克慈
「ふぅん? 俺の忠告を無視して会うの?」
惠美
「私の勝手だもん!! 克ちゃんに指図される謂れは無いよ!」
克慈
「惠美、よく聞いて。佐尾は惠美の思ってるような男じゃない。佐尾は──」
惠美
「克ちゃん、煩い!! いい加減にしてよ! 私はサオちゃんに会いたいの!! 会って直接、話したいの!! 邪魔しないでよ!!」
言ってやりました!
克慈の弱点を知ってる(かも知れない)貴重な存在のメルアドを勝手に消されたりとか、会うなとか言われたり──、克慈は勝手過ぎる!!
克慈
「惠美! 俺は佐尾との付き合いが長いの。俺の言う事を──」
惠美
「嫌っ!! 克ちゃんの言う事なんて聞かないよっ!! 聞きたくない!!」
克慈
「……惠美。……何で其処までムキになるの? 何で佐尾に会いたいの?」
惠美
「──え? そ、それは──…………」
ど、どうしよう。
『克ちゃんの弱点を教えて貰う為に会いたいの☆ テヘペロ☆』……なんて馬鹿正直な事は言えないよぉぉぉおおおおおっっっ!!!!
堅智さんの持ってる克慈の情報は、最終兵器的な価値があると思うの!!
こんなところでチャンスを潰して無かった事になんてしたく無いよ。
何かいい理由は無いだろうか?
無難な理由、克慈を騙す事になっちゃうけど、克慈が『しょうがないな』って、諦めてくれそうな理由──。
克慈
「惠美、黙って無いで、ちゃんと教えて」
ええいっ、ままよ!!
どうにでもなっちゃえ!!
私は頭に閃いた言葉を克慈に言った。
惠美
「──お、お付き合いしたいから!! サオちゃんと、付き合ってみたいって思ったから!! だから──」
克慈
「……ふぅん。そう……。惠美は男を見る目が無いね」
惠美
「放っといてよ! 余計なお世話──」
克慈
「放っとけるわけ無いだろ!!」
ふえっ?!
私の腕に痛みが走った。
克慈に強く掴まれたからだ。




