克慈宅1 廊下
私は今、克慈宅の玄関前の廊下に置かれているダンボールを組み立てている。
組み立てたダンボールの中に入れるのは、克慈の家に置かせて貰っている私の愛しい私物達。
因に克慈には教えていない。
だって、教えたら全力で阻止されそうなんだもん!!
──あっ、メールだ。
廊下に置いていた私の携帯電話(フューチャーフォン/以下、ガラゲー)がブルブルと振動で動いている。
そういえば、マナーモードにしたままだっけ。
ガムテープを組み立て終わったダンボールの上に置いて、ガラゲーを手に取る。
ガラゲーを開けてチェックをすると、着信が来ていた。
惠美
「誰からだろう?」
登録されていないアドレスだ。
件名を見ると相手は堅智さんからだった。
よし!!
克慈の弱点を知ってる人のメルアドをゲット出来た♪♪♪
えへへ、早速、返信しちゃお〜と♪
堅智さん宛の文章を考えて、メールを送信する。
堅智さん、会ってくれるかな〜?
返信が来るのが楽しみだよ♪
──と、残りのダンボールを組み立てないとね。
克慈
「惠美、ダンボールあげるんだから、夕飯作ってよ」
惠美
「は〜い。ダンボールを組み立て終えたら作りますぅ〜」
気分が出ないから、やる気無しの声で返した。
克慈
「ふぅん、嫌なの? ダンボール、没収してもいいけど?」
惠美
「えっ?! 嫌じゃないです!! 喜んで作らせて頂きます!! 克ちゃんの夕飯が作れるなんて嬉しいな〜(ハァト)」
我ながら、わざとらしく無理っぽい喜び方をしてしまったよ。
克慈
「期待してる」
克慈めぇ〜〜〜!!
『フッ、してやったり』みたいな顔して、私の髪をグシャグシャしやがってぇ〜〜〜!!!!
子供扱いとかムカつく〜〜〜〜!!!!
ムキィィィイイイイイッッッ!!!!
い・ま・に・み・て・ろ・よっ!!!!




