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第八話 「『傲慢』」

後書きで報告があります。

そこまで重要じゃないですけど・・・。


それではどうぞ!!


2/22 編集しました

「『傲慢』のプライドだと? おいおい、なんていう日だよ。一日で二つも出るものなのか?」

「普通は出ないと思う。所在を突き止めるのに数日はかかると思っていた」

「じゃあなんで」

 あんなのがいるんだ、と言おうとして止めた。いくらなんでもノアに聞いたところで明確な答えが返ってくるわけがないと思っての結果だった。

 しかし言わんとしていたことは分かったのか、ノアはプライドを警戒しながらも推測を語ってくれた。

「彼が、『傲慢』がすべてのセブンズシードの管理をしているんだと思う。おそらく彼には他のセブンズシードの在り処が分かっている。そして何らかの計画を練っていてその計画のためにセブンズシードを守っているんだと思う」

「そうか、じゃあとりあえずこっちから動かない限り向こうは動かないんだよな?あいつは守るために立ちふさがっているわけだから、俺たちがセブンズシードの回収に向かわない限りは危害を加えないはずだろ?」

 筋は通っている大地の質問に、ノアは肯定の意を返す。

 大地たちが話している間、プライドは一切の動きを見せずに目を閉じ、腕を組んでいる。全く動かないプライドを見て寝ているのかと錯覚するが、話が終わるとプライドは口元に笑みを浮かべ今まで閉ざしていた口を開いた。

「大体はあなた方の言っている通りですね。僕の方から危害を加える気はありませんし、そちらから危害を加えるようであればもちろん迎撃させていただきます。こちらの目的はあくまで時間稼ぎ、所詮は『暴食』の主の欲望を満足させられればいいのです」

「欲望? 満足するとどうなるんだ?」

 答えが返ってこないだろうなと思いながらもついつい口から疑問が出てしまった。だが意外なことにプライドは何のことはなく平然と答えを返した。

「ああ、簡単なことです。支配される側から支配する側に変わるだけです。つまり、肉体の所有権を得るのですよ。ある意味では悪魔と似たようなものです。悪魔に対しては魂を対価に願いを叶えてもらいますが、僕たちセブンズシードは願いを叶える代わりに肉体を、体をもらうのですよ」

「体を奪われたら元の持ち主はどうなるんだ?」

「死にますね、もちろん」

 死ぬ、という単語をあまりに平然と落ち着いた声で言うものだからか、なにも驚くことなくただ単純にその事実を受け止めることができた。しかし受け止めた後に思ったことはそのひどい死に方に対してではなく、そんなことになるのはセブンズシードなんていう誤った力を求めたやつの責任だな、という冷たい感想だけだった。

 大地とプライドが話している間、ずっと沈黙していたノアがようやく口をあけ、疑問を口にした。どうやら聞きたいことを絞っていたようだ。

「私も一つ聞いていい?」

「どうぞ。答えられる質問ならば答えましょう」

「あなたはすでに肉体を得ている。つまり、すでに誰かと契約を交わして願いを叶えたということになる。セブンズシードがこの世界に落ちたのは天界との時間差を考えると早くて昨日の夜、遅いと今日の朝のはず。いくらなんでも願いをかなえるのが早すぎるのではないの?あなたが叶えた願いって何?」

「人を殺すこと。

 ああ、勘違いしないでください。私がこの世界に落ちたのは遥か昔、この日本が戦国と呼ばれていた時代ですから」

 ふーん、と適当に相槌を打つ大地とノア。しかし一瞬経ってプライドの言ったことを理解すると、大地は驚愕し、ノアも口をあけて唖然とした。

 そんな二人の様子に満足したのか、プライドは満面の笑みでしきりに頷いている。

 しかし大地にとってはそれどころではない、プライドは戦国時代を生きていたということになる。それにしては体が若すぎる気がするのだ。あの時代に人を殺したいという願いなど基本的にどこかの武将が思いそうなことのはずなのに。

 ノアの方も先ほどの一言から、疑問が山のようにあふれ出ていた。明らかに天界から落ちていったときのタイミングよりもはるか昔に落ちていた可能性の方が高い。では以前セブンズシードが落ちたことがあるかというと、そんな話は聞いたことがない。まさか自分が騙されていたのかとも思い始めてしまっていた。

 そんな中、大地たちの胸中を察したかのようにプライドは少し楽しそうに補足する。

「一応言っておきますが勘違いしないでください。

 僕たちセブンズシードが宿主、契約者から得た肉体は自分たちの意思で思いのままに肉体構造、肉体の年齢を操ることができます。ですから見た目と年齢は比例しません。

 それとノアさん。

 神々は決してあなたを騙していたわけではありません。私が、というより私の仲間が彼らを欺いたのですから。『色欲』の力ですよ、それこそがね」

「なるほどな」

「そう」

 プライドの説明を聞き終わると、大地は納得したように頷き、ノアの方は安堵のため息をついている。よほど自分の信頼してきた相手が実は裏切っているかもしれないという不安が大きかったのだろうと思う。感情をまだ表に出すことができない彼女が口元に笑みを浮かべている。

 さて、と大地は一度話をきり、もう一度問いかけた。

「それで、聞きたいんだが」

「何でしょう?」

「俺たち行かなきゃならないんだよ。そこ、通してもらえないか?」

「無理ですね、私にも彼らを護ると誓った思いがありますから」

 そうか残念だ、と呟くと大地はノアの手をとった。

 ノアが何かと思って顔をあげると、すでにプライドの姿はなく周りにはビルの群があった。少し驚いていたノアが大地の能力による移動だと気付くのは、数秒後のことである。

「聞きたいことは聞けたんだ。それじゃあ、行こう。鉄たちのもとに」




青年少女は友の元へと急ぎ行く

今、彼らの友は無事なのだろうか

最近だいぶ更新が安定してきました。

となっていますが、近々冬の長期休暇に入るのでその間の更新がどうなるのかいまいち自分にも分かりません。

現在はパソコンで執筆した小説を携帯で投稿するという形をとっていたのですが、冬休みに入るとパソコンで書いたものを上げられないので、なるべく自分のページにストックを作っとこうと考えています。


要するになるようになるという適当な感じなので、更新できるかは不明です。

ですが冬休み中も更新できるように今のうちに大量に作っておこうと思うので呼んでくださっている方は、楽しみにしてください。


以上報告終わりです。


ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。

おそらく次の水曜日に更新するであろう次話もよろしくお願いします。

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