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弱小ギルド、竜を討つ!  作者: 和尊


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9/24

酒場

酒場に入ると

たくさんの種族が入り乱れ.....


なんてことはなく、

賑やかではあったが、

人間しかいなかった。


どうやら

人間とエルフとドワーフみたいのが

和気あいあいなんてのは

滅多にないらしい。


ちなみに俺の村にも

人間しかいなかったから

俺はまだエルフもドワーフも

見たことがない。


コスケと俺は明日からの活動で

力を存分に出せるように


そして有益な情報をもらえるように

ビールと上等な肉を注文した。


肉を食べつつ、

俺は酒場の店主に思い切って聞いてみる。


「竜が出たってのは

本当なんですか?」


酒場の店主は動きを止めて

こっちを向いて言った。


「......竜だって?

ん?お前ら初めて見る顔だな。

よそから来たのか?」


「サイマタという町の隣の

ワゴエ村から来ました」


「サイマタ?ワゴエ?

知らねえなあ。


お前らも大変だな。

何もこんなときに来なきゃ

いけないなんてよ」


店主は俺たち2人が

仕事でこの町まで来ていると思ったようだ。


俺はロトの町へ行こうとしてることを

言えなかった。


「ロトの町へ行きたいんだ!

おじさん教えてくれない?」


ここで話せるコスケは

本当にさすがだ。


「なんだって?

ロトの町だと?

お前ら本気か?」


俺もコスケに便乗した。


「俺たち、竜について

知りたいんです!


どんなことでもいいので

教えてください!」


店主は少し黙ってから

また話しはじめた。


「竜が出たってのは

本当だ。


実際に見たって奴から

話も聞いた。


......お前ら、

まさか竜に会いたいとか

言うんじゃねえだろうな?」


店主は怒りと驚きが混ざったような

真剣な表情で

コスケと俺の顔をじっと見比べ

返答を待つ。


コスケは黙って何も言わなくなってしまった。


おい!コスケ!!


代わりに俺が答える。


「俺たちはロトの町の人たちの

力になりたいんです!」


「そうか。わざわざありがとな。

でも、それならロトの町へは行かず、

帰った方がいいな。


悪いが、お前らに何か出来るとは

思えねえ。


あんな恐ろしい揺れを感じたのは初めてだ。

この世のものじゃねえ。


悪いことは言わねえ。

1つしかねえ命だ!大切にしろ!」



『店主!ビール!!』


「あいよー!」


タイミングがよいのか悪いのか

他の客の注文が入り、

店主はビールを取りに奥へ行ってしまった。


これ以上何か聞ける雰囲気でもなく、

コスケと俺は肉を食べ終え

店を出た。


もちろん会計は俺がしたってことは

言うまでもない。

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