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ズスの町並
少し待つと夜が明け、
ロトの町のズス地区の様子が
だんだんと見えてきた。
ズス地区は
ロトの町の中では1番の田舎のようで、
人口が少なく高齢者が多い。
店もほとんどないようだった。
家は今風の石づくりの家ではなく、
ほとんどは古来からある木づくりの家。
傾いていたり、
潰れてしまっていたり、
無事な家を探す方が難しい。
道が
とにかく酷かった。
地割れに次ぐ
地割れ。
ズス地区の街道は
石づくりではなく、土でできている。
かなり踏み固められていた土の地面に
亀裂が入り、
歩くこと自体が困難だ。
家を失った住民の多くは
主にギルドや教会、修道院、大聖堂に
避難しているとのことだった。
「いい?
ここの住民さんに
迷惑や負担を絶対にかけないこと」
ミラさんは教えてくれた。
「こちらがよかれと思っても
相手からしたらそうじゃない場合もある。
ときには酷いことを
言われることだってある。
何が正解か分からない。
皆で支えあっていきましょう」
きっとミラさんの
経験から来る言葉なのだろう。
馬車に積まれた水の1/3を
ギルドに提供した俺たちは
①残りの水を
いまから行く教会に渡すこと。
②ケガや病気で苦しんでいる人に
薬を処方すること。
③無茶はしないこと。
その3つを決めて
ギルドを出発した。




