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弱小ギルド、竜を討つ!  作者: 和尊


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16/24

避難者

ギルドに鍵は掛かっていなかった。


時間も時間だったので、

俺たちはこっそりドアを開けた。


中ももちろん火を灯していないので

真っ暗だ。


恐る恐る中へ入ると

一つの大きな空間が広がっているようだ。


俺がたまに行くギルドと

同じようなつくりになっているなら

市役所のようになっているはずだ。


奥は職員側のスペース、

手前は待合席に分けられていて、


その境界は

手続きカウンターで仕切られているはずだ。


職員側のスペースには

誰もいない。


待合席には

人がいた。


だが待合席はガラガラに空いていて、

それほど人は多くない。


待合席の人の様子を見ると

横になって寝ていたり、

膝を抱えてじっとしていたりしている。


とても話しかけられる雰囲気ではない。


これは本当に現実なのだろうか?

と、途方に暮れているように見えた。


まるで、このギルド全体

時が止まってしまったように感じられた。



「ギルドの職員さんを

探しましょう」


手分けして職員を

探すことになった。


ギルドは3階建てだった。


コスケが階段を上ったので

俺も後をついて行った。


コスケは2階にある一室に入った。


「うわあああ!

びっくりしたあ!」


コスケが驚くのも無理はない。


その部屋の中は満員電車の中のように

隙間なく人が寄せ合っていた。


中にいる人たちが

一斉にじろりとこちらを睨んだのだ。


それは

そうだろう。


ただでさえこんな遅い時間に。


警戒しない方がおかしい。


俺は瞬時に

この部屋にいる人たちは

避難している人なのだと悟った。



コスケと俺は

1階へ戻ると


ミラさんが1人の男性と

話をしていた。


おそらく職員だろう。


そこへ合流する。

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