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弱小ギルド、竜を討つ!  作者: 和尊


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14/24

ゴブリン

北へ進めば進むほど

竜の被害は大きくなってきている。


無事な家と道が

ほとんどなくなってきた。


もう暗くなっていた。


それでも休まないのは......。


「ねえ、暗いし危ないよー。

この辺りでもう休まない?」


「馬ももう疲れているので

休みたい所ではあるのですが......」


「ここでは休まない方がいいわ。

さっきチラッとモンスターが見えたの。

緑色だったわ。


もしかしたらゴブリンかもしれない」



「 「 「 ゴブリン!? 」 」 」


本で読んだことがある。


ゴブリンは悪戯好きな緑色の小鬼で

体は小さいが凶暴だという。


スライムすら討伐できない俺たちに

ゴブリンなんて......。


「ゴブリンは人を見つけると襲いかかってくるわ。

それに単独行動しないはずだから

近くに仲間がいるかも......」


驚きを押し殺し、

ゴブリンに見つからないように、


決して音を出さないように、

休まず、歩みを進める。


ズス地区はもう近い。


はずだ。


交代で馬車の荷台で仮眠をとりながら

黙って歩き続けた。


歩きながら俺はミラさんが話してくれたことを

思い出していた。


「冒険者の仕事は

自分でつくること」


あれって

どういう意味だったんだろう。


幸い、

ゴブリンに出会うことなく、

歩みを進めることができた。



ロトの町

最北のズス地区へ到着したのは

夜明け前だった。

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