33.聖女覚醒
お今晩は。
今回は女官長視点の進行になります。
短いです。
そして、挿絵があります。
楽しんでって下さい。
昨日の夕刻、聖女様がご自身の私室にお戻りになられました。
日を跨いだ午後の今でも、聖女様はずっとお眠りになられています。
一介の女官でしかない私には、到底想像できない程の由々しき事態が起こったという事は理解出来ましたが、聖女様と共にオールデンに向かったマリーやバイセ達の話を聞けば聞くほど、このような事態になってしまった事に戸惑いを隠せません。
歴代の、昔話や伝記に記された聖女様方は確かに短命だったという記述がありました。
ですが、それは浄化後も自身が生きようとする気力が戻らず、緩やかに衰弱してお亡くなりになられたと記されていました。
では、一三代目聖女様が浄化後に身体中から血を流し、叫び声を上げて御倒れになったのはどういった事なのでしょう?
この御方が一体何故このように苦しまなければならないのでしょうか・・・。
私達がこの世界に聖女様として喚んだせいで、人の形でなくなり、御自身の記憶を失い、そして今。
一部の高官達は次の聖女様を呼び出すべきだと考えています。
一体私達はどれほどの罪を重ねれば気が済むのでしょうか・・・。
疑問を反芻するように、考えども只の懺悔にしかならない。
私には精々聖女様がゆっくりお休みになれる様に御身体の体位を変えたり、お召し物を変えたりする事しか出来ません。
尤もそれすらも私一人では出来ないので、マリー達の手助けが必要なのだけれども・・・。
今、私と共に聖女様の御世話をしているバイセに協力をしてもらい、お召し物の変えようと私が後ろから、バイセが正面から聖女様の御身体を起こした時・・・。
パキっ!
パキパキっ!
聖女様の御身体からこんな音が聞こえたのです。
私は驚き、バイセの方を見ると彼女もまた目を見開いて驚愕していた。
聖女様の方に目を向けて。
その間も音は途切れ途切れに鳴っていました。
私は一呼吸してゆっくりとバイセが驚きの目で見ている聖女様の御顔を覗き込みました。
そこには、御顔の一部が崩れ、その中から濡れた様な人間の肌と口と左目が顕れていました。
今回もここまで読んで頂きありがとうございます。
無謀にも挿絵を入れてみました。(うわぁぁ)
という事で聖女改め、一三覚醒です。
フェイスオープンとかブレイクとかいいですよねっ!?
さて次回は・・・どうなるんでしょう!?
予定では、一三ちゃん以外の進行になります。
では!




