26.決意と激震
お今晩わぁぁーっ!
26話であります!
マリーとベンジェフの二つ視点で進行しゅるのであります!!
どうぞお楽しみください!!
―オールデン要塞・≪魔獣≫被害地域(マリー視点)―
「ふぅ・・・、よいしょおぉ!!」
ブンッ!!
ドゴッ!!
バキッ!!バキャッ!バキバキッ!!
よしっ!
三十軒目取り壊し完了っ!
次行ってみましょう!
「マリーさんっ!取り壊し作業ありがとうございますっ!瓦礫の分別と撤去は騎士団の方々と俺ら領兵でやりますんで休憩してきてくださいっ!」
「あ、は~いっ!じゃぁ、休憩貰いますね!」
領兵の人が休憩をする様に言ってくれたので私は近場に休憩所として設置されている大型天幕の方へむかった。
休憩所に到着すると、中で休憩に来た人達に薬湯を淹れて振る舞っていたエルナが気付いてくれた。
「あ!マリーさんお疲れ様です。これどうぞ、さっき淹れた薬湯です」
エルナが柔らかな笑顔で薬湯を渡してくれる。
「ありがとう、エルナ」
ちなみにこの薬湯、エルナが森から取ってきた薬草を自分の手で煎じているらしい。
かすかに甘味がある苦みがドウタラコウタラってバイセが言ってたけどよく分からなかったなぁ。
「そうだ!エルナ、聖女様はお目覚めになられた?」
私は聖女様の事をエルナに尋ねた。
「いいえ・・・、あれからお目覚めになる様子もありません。寝返りすらもうたないのでドリーさんの提案で定期的に体制を変えさせたりしています」
「そっか・・・、教えてくれてありがとう」
「いえ、では私は他の人の分の薬湯を淹れてきますね」
エルナと別れた後、私は元森林だった場所へ目を移した・・・。
あの日、聖女様が≪魔素溜り≫に浄化を行って≪瘴気≫も≪魔獣≫も消えた時、≪瘴気≫に塗れた森も消えていった。
そしてその後、聖女様がお倒れになった・・・。
これから聖女様はどうなるんだろう?
ずっと寝たきりなのかな?
あれだけ凄く偉い事をしてくれた方なのに・・・。
聖女様には早く目覚めて欲しい。
そうしたらこの世界のいろんな所を案内して、美味しいものも食べて、綺麗な景色を見て回って冒険して。
そうすれば聖女様の心は戻ってこれるかな・・・?
私は静かにその考えを胸にしまって、自分の両手をじっと見て
ばしっ! ばしっ!
目を覚ます様に両頬を叩いた。
聖女様がいつ目覚めてもいい様にしないと、先ずはこの辺を綺麗な街並みに戻さないと!
よしっ!
やるぞぉっ!!
休憩所に薬湯の入っていたカップを戻したらハンマーを持って廃屋の取り壊し作業再開だ!
私は歩こうとして王都の方を見た。
兄さん私はここで出来る事をして聖女様がお目覚めになるを待つよ。
兄さんも王都で頑張ってね!
私はそう心の中で言って、カップを片手に休憩所に向かった。
―ラーゼント王国王都・城内地下牢獄(ベンジェフ視点)―
わざわざこんな所にお越しになるとは思ってもみなかった。
現在、俺の目の前にはこの国の持ち主。
グレイル・ラーゼント国王陛下が鉄格子を隔てて俺をじっと見ていた。
「こんな事になるとはな・・・、想定外が過ぎるぞ?ベンジェフ・カーライル」
「・・・申し開きのしようもございません、陛下」
俺は陛下の言葉に対して何も言うことが出来なかった。
だからこそ伏して、自身の正直な言葉でお答えした。
「・・・これから各国に書状を送らねばならない。≪魔素溜り≫の問題解決と・・・聖女様がお倒れになった事も含めてな」
「・・・」
俺は何も言え無い。
「・・・恐らく各国からはお主に対して何かしら責を取らせるようにと通達が来るはずだ。内容として考えられるのは・・・お主の命を持ってだろうな」
「・・・」
俺には何も言う資格が無い。
「ベンジェフよ・・・本当にすまない」
「っ!・・・身に余るお言葉をいただき、恐縮至極に存じます」
そう言った陛下のお顔を・・・俺は死ぬその瞬間まで忘れることは無いのだろうな。
自身の軽率さに虫唾が走る。
「失礼します」
そんな時、陛下が連れて来ていた側近の男に騎士が声を掛けていた。
金縁の白鎧。
近衛騎士団の奴だな。
「・・・っ!何だとっ!?」
側近は何かしら告げられ、その事に驚愕・・・いや戦慄していた。
「どうしたっ!・・・何が在った?」
陛下が側近の異常な反応に、一括する様に言い放ちその後改めて側近に問うていた。
その声に側近は佇まいを正して答えた。
「・・・バクランズ連邦国にて≪瘴気≫及び≪魔獣≫の出現を確認したとトーバック王国から急報が入りました」
「何だと・・・?」
「・・・出現場所はバクランズ連邦国首都です。出現後連邦国は一日足らずで・・・」
戦いはまだ終わっていなかった。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
いかがでしたでしょうか?
まだまだ終わらないんですよ。
さあ、この世界はこれからどうなっていくんでしょうか?
次回も御楽しみ下さい。
PS:プレステではないです。ブックマークや感想にポインヨ、引き続きお待ちしております。気が向きましたら是非、皆様よろしくお願いします。




