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終末の飛来  作者:
第二章:ウズメノミコト編
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聖光の使い方

 とある旅館のとある部屋で、俺とウズメノミコトは正座をさせられていた。


「私がどれだけ心配したと思ってるんですか⁉︎」


「「.....すみません....」」


 かれこれ30分程は怒られているが、未だに怒りが冷めないフィーネと、怒られてショボくれる俺たち。


「そもそもなんで貴方がここにいるんですか⁉︎」


 フィーネの怒りの矛がウズメノミコトに向かう。


「いや、フィーネさんがここに連れてきたんじゃ....」


「そうじゃなくて!どうして一緒にいたのかと聞いているんです!」


 フィーネのあまりの剣幕に


「ヒィィ!」


 と、情けない声をウズメノミコトは上げている。


「い、いや、だって!この子があまりに聖光(アーク)を使えていなかったから見るに見かねてと言いますか...」


 今度は愛想笑いを浮かべ始めながら、言い訳を述べていた。


「はぁ、もういいです。わかりました。今回は大事では無かったのでこの辺で許して上げます。ですが今後は軽率な行動はしないでください!」


 フィーネはやれやれと言わんばかりに深いため息をついた。


「了解しました!あ、あと私の事はウズメって呼んでください♪君もね!」


 ウズメノミコトは、いや、ウズメは今まで怒られていた事が嘘のようなスマイルでそう言ってきた。


「それで、ウズメさん。貴方の行動は仲間になってくれるという意思表示だと思って構いませんか?」


 フィーネがいきなり本題をぶつける。


「う〜ん、どうしようかなぁ...」


 あれ?仲間になってくれないのか?

 ウズメの返答にフィーネも驚きの表情を浮かべている。ウズメの表情は特にふざけている風でもなく、真剣に悩んでいるようだった。


「なんだよ?何を悩んでいるんだ?」


 俺も悩みはしたが、それは何も知らない状態だったからだ。

 でもウズメの場合は全てを思い出している。

 今の状況も俺より詳しい筈だ。だったら悩む事なく仲間になってくれそうなのだが...


「いや、仲間になるのは別にいいんだけど、君が弱すぎるのがなぁ、って思ってね」


 俺のせいかよ!


「弱いと問題があるのか?一応これから鍛えるつもりではあるんだが」


「いや、だって私って仲間を集める為に仲間になるわけだよね?」


「そうなりますね。もちろんウズメさん自身にも戦っていただくことにはなると思いますが」


 フィーネが横から口を挟む。


「それなら、弱い人のところに仲間を集めるよりも、強い人のところに仲間を集めた方が良いんじゃないかなぁ、と思ってね」


 ....何も言い返せない。

 確かにその通りだ 。俺ならこの状況で弱い奴の仲間にはなりたくない。


「確かに!一理ありますね!」


 フィーネが力強く同意する。

 俺の心はもう折れそうだ....。

 なんでここまで言われなきゃいけないんだろうか……。


 しかしフィーネはこう付け加えた。


「ですが、この方は強くなります!それはこの私が保証します!何と言っても、防衛の要なのですから!」


 一応フォローしてくれたのだろうか?

 俺は世界を守るために作られた存在だから、強くなれるって事なんだろうが、それでも信じて貰えるのは何だか嬉しかった。


「防衛の要?この子が?....ふーん」


 ウズメがニヤニヤしながら俺を見てくる。

 とてもそうは見えないって言われている気分だ。


「そっかぁ...よしわかった!フィーネさんと君を信じるよ!仲間になってあげる!」


 ウズメが元気にそう宣言した。


「ありがとうございます!」


 フィーネが良かったといった表情でお礼を伝えた。

 いや、さっきあんなに怒ってたのに断られてたら本当にどうするつもりだったんだろう?


 今度はウズメが俺を見て


「そして私が君を鍛えてあげるよ♪」


「ホントか⁉︎助かる!フィーネはあまり教えてくれなかったからなぁ」


 ウズメの決意の言葉に、素直に感謝を伝える俺。その様子をフィーネがムッとした表情で見ている。


 いや、本当にお前は何もアドバイスしてくれてないからな?基本的な事を伝えて後は放置プレイだったからな?俺は悪くない。


「とりあえず、宿題にするつもりだったさっきのアドバイスの答えを教えてあげよう!」


 ウズメはそう言うと、聖光(アーク)を放ち、その光で身体の周りを覆った。


「おぉ!それから、それから⁈」


「この光のイメージを変化させま〜す!」


 そう言うと、ウズメの周りの光がだんだんと光ではなくなってきた。


 やがて光はなくなり、ウズメの手には日本刀が握られていた。


「剣が光である必要は無いよね?それに慣れない西洋の剣より、日本の刀の方が親しみがあってイメージしやすいでしょ?」


「そっか!なるほど!【光でイメージ】じゃなくて、イメージした物に結果として変化するわけだ!」


「正解!その通りだよ!だからイメージ出来るものなら光である必要は無いんだよ♪」


 試しに俺もやってみると、まだ安定はしていなかったが、昨日までとは武器としての完成度は天と地ほどの差があった。


「おぉ!なんかそれっぽい!ありがとうウズメ!」


「ふふっ、どういたしまして♪ちなみにその程度で満足しちゃダメだよ?慣れるとこんな事も出来るから」


 ウズメはそう言うと、今度は身体の周りがチカチカ光り始め、乾いた炸裂音の様な音が鳴り始めた。


 次第に身体を覆っているものがはっきりと見え始めた。


 それは電気だった。

 電気が身体の周りを覆っていた。


「なんだそれ⁈武器なのか?電気にしか見えないけど...」


「武器だよ?それも立派なね!スタンガンってあるでしょ?それの超強力版だと思ったら良いかな♪」


「そんな事も出来るのか....」


 もうなんでもアリな感じがする。


「この電気はこんな事もできるよ?」


 ウズメはそう言うと、電気を一箇所に集めて刀を作った。

 刺々しい光の剣の様な感じだ。


「まぁ、何でも出来るわけじゃ無いけどね!得意不得意があるし、万能ってわけじゃないよ」


 それでも凄かった。

 憧れてしまうくらいにカッコよかった。

 明日からガチで練習しよう。

 これまでも練習はしたが、明日からはガチだ。絶対習得してみせる!


 俺は心に固くそう誓った。


多分今から、いろんな能力が出て来ると思います!

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