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終末の飛来  作者:
第二章:ウズメノミコト編
19/26

発見

 船の発着場へと戻る頃には夕暮れになっていたので、俺たちは一旦宿へと戻る事にしたのだが道に出たところで学生の集団に出会った。


 集団下校を思わせる大人数だったが、すれ違う際にみんないっせいに頭を触りはじめたので、ちょっとしたホラーじみた状況になっていた。


「もうリライトしていたのか?」

「えぇ、どうせならと思ったので」


 みんな頭を触っている珍妙な集団を見送りながら、一人だけ頭を触っていない事に気が付いた。集団の真ん中にいたので良くは見えなかったが、普通に笑いながら通り過ぎたような気がする。


「なぁ、あれって...」

「早めに試した甲斐がありましたね。まさか初日から見つかるとは思わなかったです!」


 やっぱりそうか。


「どうする?声かけてみようか?」

「いえ、今日は宿に戻りましょう。制服もわかりましたし、学校の近くで待てばすぐ見つかるでしょう」


 フィーネはそういうと、右手の親指を上げながら頭の上に掲げてヒッチハイクを行った。すぐに止まった軽トラの荷台に乗り込んだので、俺も慌てて飛び乗る。


「時間が無いんじゃなかったのか?」

「レビンの話では、敵は一旦防衛の圏外に動いたそうです。なので多少の余裕は出来ました」

「レビン?」

「アメリカ国防総省ペンタゴンに潜入している天使ですよ」


 フィーネは「それがなにか?」といった雰囲気で答えた。


「...天使って、色んなところに潜入しているのか?」

「当然です。あらゆる国のあらゆる機関にいます。」


 まぁ、普通に考えればそうだよな。

 なんといっても、世界が終わるかどうかの瀬戸際なのだから。


「そっか...。なんか凄いな」

「大丈夫、そのうち慣れますよ」


 なんか励まされたような気がした。


「ところで、さっきの集団の異常さに気が付きましたか?」

「あぁ、あんなに頭触ってたらなんか怖いな。今度は別の方法にしよう」


 俺が素直に答えると、フィーネはジト目でこっちを見てきた。


「違いますよ!あの集団は真ん中の学生を中心に動いていたでしょう⁉︎」

「そうか?」


 いや、そんなところまでは流石に見てない。

 っていうか、見てたとしても分かるわけが無い。


「まぁ、良いです。あの中心にいたのがウズメノミコトです。あの光景には彼女の能力が如実に現れています」

「能力?」


 能力って言ったか?そんなのあるなんて聞いてないぞ。俺は聖光(アーク)の話しか聞いてない。


「えぇ、彼女にはある能力があります。それはコミュ力です。」


 .......。

 リア充的なアレか?


「えっと...つまり彼女はリア充だという事かな?」


 バカバカしく感じながらも尋ねた。


「えぇ、その通りです。ですが彼女の能力はさらにその上ですね」

「というと?」

「彼女の能力は、調和(ハーモニア)と呼ばれる力です。それは物事を調和する事に特化した能力で、彼女がいるだけで仲間内での結束力は高まりますし、自然と仲間が増えます。」


 調和(ハーモニア)、なんかカッコいいな。

 オシャレっぽいし、どことなく強そうだ。


「それはウズメノミコトがアマテラスを岩戸から誘い出した事に関係するのか?」


「もちろんです。彼女の力の前にはアマテラスですら抗えませんよ」

「日本の主神でもか⁈そんな事がありえるのか⁉︎」


 おいおい、冗談だろ?

 それならウズメノミコトが最強じゃないか!

 そんな風には思えない。というか、それなら主神はウズメノミコトで良くなくないか?


「えぇ、あります。そもそも彼女は日本神話における神々の体系からは外れる存在なのです」

投稿が遅い上に、短くて申し訳ないです...。


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