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転生幼女のわくわくスローライフ! ~変換スキルで異世界の開拓村を豊かにします  作者: 武蔵野純平@9/18マンガ蛮族転生3巻発
第二章 キャロライン村の大改革!(二歳)

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第13話 変換スキルの実験

 変換スキルは素晴らしいスキルだと思う。


 けれど詳細は分からない。

 物質を違う物質に変換するスキルで、魔力が必要だと分かっているけど、それ以上のことはわからない。


 それに『物質を違う物質に変換する』といっても、変換できるのは植物から植物なのだ。

 これは感覚的にわかる。

 レベル3になった時に『レベル3を金に設定』と試してみたけど設定出来なかった。


『へんかーん! ゴールド! 黄金! 金!』


 とやってみたけれど無理だったの。

 石ころを金に変換できれば、一挙に大金持ちだけれども、世の中そんなに甘くないよね。


 それからレベル1のリンゴを設定解除してみようと試してみたけれど、設定解除は出来なかった。

 一度決めたら変更出来ないみたい。


 何より怖いのはレベルの上限が分からないことなの。

 レベルは無限なのか? 上限があるのか?

 レベル100かもしれないし、それこそレベル10で頭打ちかもしれない。


 そんな風に考えると、変換する物質の設定は慎重に決めなきゃ……。


 ――と、そこまで考えて思いついた。


 もっと大雑把に野菜や果物とか、希望する植物とか設定してみてはどうかしら?


 なのでレベル4は、『希望する植物』に設定してみよう。

 上手く行くがどうかわからないけど試してみる価値はある。


 私は『レベル4を希望する植物に設定』と強く念じてみる。


 すると……出来た!



 ■―― 神からのギフト ――■


 変換スキル:物質を違う物質に変換する。魔力が必要。


 レベル1:リンゴ

 レベル2:桃

 レベル3:てん菜

 レベル4:希望する植物


 ―――――――――――――――



 早速、スキルを使ってみる。


 まずレベル3だ。

 私は守り木に寄りかかったまま、近くの雑草をてん菜に変換してみる。


「へんかーん! てん菜!」


 雑草が一瞬光る。

 光が収まると直径一メートルほどの範囲で雑草が消え、てん菜が一つ現れた。


 妖精のベルがパタパタと飛んで行き、てん菜をつかんでこちらへ戻ってくる。


「んー、重たい! 中身の詰まったてん菜だよ!」


 てん菜は、砂糖大根とも呼ばれている。

 その名のごとく大根に似ていて、青々した葉、そして身の部分は白い。

 ただ、大根ほど長くはないので、丈の短い大根だ。


 よし。レベル3は問題なし。

 次はレベル4。

 希望する植物に変換出来るはず。

 私はぶどうに変換することにした。


「へんかーん! ぶどう!」


 するといつもより多く魔力が引き出された感覚があった。

 そして雑草が一瞬光り、ぶどうが現れた。


「わー! 美味しそうなぶどう! キャリーすごいね!」


 ベルがパタパタと飛んでぶどうを拾って戻ってくる。


「ふむ……」


 私は小さな手でアゴをつかんで考えた。

 レベル4の希望する植物に変換を行うと魔力が多く消費されている。


 感覚的な物だけど、数値化して考えてみる。

 そう、魔力の量をゲームのようにMPとすると……。


 リンゴ、桃、てん菜は、MPを10使う。

 希望する植物――ぶどうは、MPが20使う。


 つまり直接レベルに作物を設定した方が燃費が良い。

 希望する植物と大雑把に設定すると、好きな作物に変換出来るけど燃費が悪いと分かった。


 私の魔力は伸びていて、今は桃やリンゴを一日五個生み出せる。

 さっきのMPで例えると、MP55くらい。


 好きな物を出せるのは嬉しいが、MP20は痛い。


 次の実験に移ろう。

 出来るか、出来ないかわからないが……。


「へんかーん! ぶどうの種!」


 魔力が少し減った感覚があった。

 雑草がちょっと消えて、一握りの種が地面に残った。

 減った魔力はMP5くらい。

 種であれば魔力は少なくて済む、けれど種から作物を育てるから当然時間も手間もかかる。


 次!


「へんかーん! ぶどうの苗木!」


 いつも通りの魔力――MP10くらいを引き出される感覚。

 雑草が消えて苗木一本現れた。


 ぶどうの苗木を見て、妖精のベルが喜ぶ。


「あらあら! カワイイ子ね!」


 これは使い分けだね。


 種 :MP5

 苗木:MP10

 実 :MP20


 例えば、カボチャの種はニューゲートの町辺りで売ってそうだ。

 わざわざ変換スキルを使わずに買えば良い。


 けれど、珍しい作物の種は変換スキルで出す。種から苗木を作るのが難しい作物なら苗木を出す。


 よし! 方針が決まった!


「キャリー? 何をしてるんだい?」

「どうしたの?」


 畑仕事をしていた父さまと母さまがやってきた。

 あ、色々説明しなきゃ。

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