王子主催のパーティー(婚約者探し)に招待されてしまった
王子を兄に引き渡し、自室に戻った私は夕食まで穏やかにのんびり過ごすことができた。
そう、夕食までは…
夕食の時刻になり、食堂に行くともう私以外の家族は揃っていた。
私が席につくと、父がアステリア、と口を開いた。
「お前に第一王子であるエリック様主催のパーティーの招待状が届いている。」
「左様でございますか。王家の方から招待されているのでしたらお断りするわけにはいきませんね。」
私は目の前のお肉を切るのに忙しく、父とは目を合わせずに完結に答えた。
「2年前のお茶会のより気を引き締めておくれ。今回のパーティーは、エリック様の婚約者を探すことを目的としているみたいだからな。」
「かしこまりました。」
そういえば、2年前のお茶会ではいろいろあった(私がやらかした)から、結局婚約者候補も決まらなかったんだっけ…
今回は壁になるくらいの気持ちで行こう、あ、でも美味しい料理はたくさん食べたいなあ。
私が王家のパーティーに行くと聞いてもはしゃがない姿を見て、家族全員驚いている。
「アステリア、あなた最近…ちょっと変よ?以前のあなただったら、どんなドレスにしようか、どんなアクセサリーをつけようかってとてもはしゃいでいたじゃない。」
母の言葉に父と兄弟全員がうんうんと頷いている。
2年前のお茶会のことを思い出したとき、コルセットを締めすぎたせいかお腹が苦しくてすごく気持ち悪かったんだよ…無理してヒール履いたからか靴擦れもしたし…いい思い出がないから今回もはしゃぐほど楽しみではないんだよ…
「アステリア、何か悩んでいることがあるなら言ってちょうだい?」
姉が心配そうな顔をしながら私を見ている。
「いえ、悩みごとはありません。2年前のお茶会での失態を思い出してしまいまして…。でも、パーティー楽しみです!
あ、ドレスと靴は新しく購入しても良いでしょうか?」
私の問いに父と母は顔を見合わせ、もちろんと頷いてくれた。
ふふーん!今回のパーティーではコルセット不要のドレスを着るんだ!あとはペタンコに近いローヒールの靴も!たくさん食べて飲んでその後は壁になるんだから!
私は食事を済ませると、さっと食堂を出て自室に戻る。そういえば、今回のパーティーって誰にエスコートをお願いするんだろう?
2年前のお茶会は母と一緒に行ったからエスコートなんてなかったしなあ…。今回はありそうだけど…。そのへんは父と母がなんとかしてくれるのかな。
まあそんなことよりドレスと靴よね!食べて動くのに負担にならないものを揃えなくちゃ!
王子の婚約者になりたいなんて思わないし、食べたいもの食べたらさっさと帰ろう!




