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転生したから性悪モブ→のんびりモブになりたい(けどうまくいかない)  作者: 天野桜子


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8/20

王子と再会しましたが


「今降りますので」

私は王子に怪我させないように、少し離れた場所に着地しようとした。

私が木から飛び降りようとしていることに気づいた王子は目を丸くしてあたふたしている。

危ないですよ、とか誰か呼んできます、とかいろいろ言っていたけど、無視して私は木から飛び降りた。



危ないって言うけど、木から地面から2mくらいだから着地に失敗したところでそこまでひどい怪我はしないでしょうに。



私はきれいに着地すると、そのまま王子の前に行きカーテシーをした。挨拶は大事ってよく言うからね。



「このような格好で申し訳ございません。マロミス伯爵家次女のアステリアでございます。」


「うん、知っているよ。たまに話を聞いているからね。でも、話に聞いていた君と今目の前にいる君とでは全然違うね。」



はて、誰に聞いたのでしょうか。

あ、そういえば兄に側近の話がきている〜的なことを聞いたような気がする。王子も兄と同じ学園に通うのかな、たぶん1年くらいしか被らないと思うけど、



「左様でございますか。殿下はお兄様に用がおありではないかと思いますので、お兄様のもとへご案内いたします。」



本当に兄に用があるのかは知らないけど、王子と二人きりでいるのは嫌なので兄のとこへ連れて行くことにした。王子が何か言いたそうな感じはしたけど、私は話したくない(面倒)から無視して歩く。大人しくついてきているので問題ないはず。



「アステリアはどの学園に入学するか決めていますか?」

不意に後ろから質問が飛んできた。これは正直にフィンラーだと答えると面倒くさそうなので適当に答えておこう。



「いいえ、まだです。学園に入学するのはまだ先のことですもの。」

殿下の方を振り返って適当に流しておく。フィンラー学園に行きたいということはまだ誰にも話していない。とういうか、話したところで本当に行かせてもらえるのか怪しいから内緒で試験を受けるつもりなんだよね。



「そうですか…。同じ学園に通えたら楽しいだろうと思って聞いてみました。どの学園にするか決めたら是非教えてください。」

王子がニッコリ笑いながらそんな恐ろしいことを言うので、おほほ〜と流しておいた。うん、絶対バレないようにしよう。王子と一緒とか絶対嫌だ。



軽く話しながら歩いていると、ちょうど兄と出くわした。兄にこれまでの経緯を軽く伝えて、王子を渡した。これでミッション完了!!



それでは、と去ろうとした私に王子はニッコリ微笑みながら言った。

また会えるのを楽しみにしていますと…



私は会いたくありません、とは言えず、ニコッと笑っておいた。私も楽しみしてる、なんて絶対言わない。私はこの世界でのんびり生きていくと決めてるんだから!



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