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転生したから性悪モブ→のんびりモブになりたい(けどうまくいかない)  作者: 天野桜子


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7/20

日常生活に運動を加えようと思う


運動、と言ってもまだ体力がないし、なにより今日の服装はドレス!

ドレスで激しい運動はしたくない、かといって運動に適した服があるかと聞かれてもないと言える。

この世界で女性がズボンを履くというのはよく思われない。淑女としてあるまじきことなのだとか。



父や兄弟が履いてるズボンは、下の方がなぜか膨らんでて正直ダサい。転生前の日本で当たり前のように履いてたジャージのズボンが欲しいけど、そういう服はなさそうだ。

でも、、ないなら作ればいいじゃないか!電動ではないけど、ミシンみたいなものはあったし、一通り手芸はできるから布さえあればできそうなんだよね。

運動が終わったら部屋に戻って、もう着なさそうなドレスがあればそれを切っちゃおう…。



頭の中でジャージのことを考えながら、とにかく庭を歩きまくる。玄関を出て右に曲がってあとはひたすらまっすぐ進めばまた玄関に戻ってくる。10歳の子供の足で普通に歩いて15分くらい。

これはいいウォーキングだ。庭に植えられた花や木を見ながら歩くのは目にもいいはず。



3周も歩くと息があがってきた。足の筋肉も少し固くなっている気がする。明日から庭を3周することを日課にしよう。



3周歩き終わって玄関に戻った私は、そこから一番近い大きな木の下に行く。日陰に入り休憩がてらストレッチをする。アステリアの体はとんでもなくかたい。もう少し柔らかいほうがいいかなと思ったので、入浴後にもストレッチをしようと決めた。



木の下で15分くらいストレッチをしたら、次は何をしようかなと考える。ふと、この木に登ったら家の周りがどうなってるのかわかるのかな、と思う。キョロキョロと周りを見渡し、誰もいないことを確認する。木に手と足をかけ、よじよじと登っていく。



転生前、田舎で生まれ育ったから木登りは得意だった。その感覚で木に登り、太い枝に座る。

木の上からは、色とりどりの屋根と奥の方に大きな白いお城が見えた。

お城は白く、立派だ。何階建てかはわからないけど。



本当に異世界なんだなーと実感していると、下から視線を感じた。視線を感じた方を見ると、ふわっとした金髪の、The王子様みたいな少年が立っていた。あ、、2年前の王妃のお茶会で、王妃の隣に立っていた子だ。てことは第一王子だ。



ぱちっと目が合ったと思ったら王子はふわっと笑い、「危ないですよ」と透き通った声で私に話しかけた。



ああ

運動し終わったらそく部屋に戻るんだった、とか木に登らなきゃよかった、とか視線を感じても無視するんだった、とかいろいろな後悔が頭の中をぐるぐるしていた。

王族と関わりたいとか思ってないんだけどなあ。

無視するわけにもいかないから、当たり障りない程度に会話して部屋に戻るのが一番いいのかなあ。



王子を無視するわけには行かないので、ひとまず私は木から降りることにした。



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