ジャージ制作に向けて
朝起きたらご飯を食べて、ジャージに着替えて運動する
これを一連の流れとして半年が経った。私の体はそれはもう元気!健康的な食事、適度な運動、勉強もそこそこに頑張っているし当然だ。
でも自分で作ったジャージはそろそろ限界を迎えている気がする。この半年の間に何度か縫い直したり、破れたところは布を貼り付けたりと、できる範囲で修復してきたけど、ボロボロになってきた。
やはりミシンで作りたい、それに私みたいな素人が作るんじゃなくてどうせならプロに依頼したい!
そんな思いが強くなってきたので、私は自分の商会をたてること、依頼を引き受けてくれるお店探しをすることにした。
まずはジャージを作ってくれるお店探し!お店じゃなくて個人でもいいけど…。
そして貴族御用達のお店は避けたい!秘密にしててもどこかからバレちゃう可能性もあるし…。
それに、貴族用のドレスやスーツを作っているお店のはかなりプライドを持っているらしく、ジャージを作って!って頼んでも引き受けてくれないだろう。
ということで、市民の服を作っているお店に行くことにした。護衛を連れて行くとあとから家族に報告がいくかもしれないのでこっそり一人で行く。授業がない日であれば抜け出すのも簡単だし、日中なら私が見当たらないからと探す人もいない。
地理の授業でもらった地図を見ながら、いくつかお店をピックアップして行ってみることにした。
計画通り、授業がない日に家をこっそりと出た私はピックアップしたお店をまわる。3店舗ほどまわって、一番雰囲気が良さそうなお店に入る。そこは、女性とその息子、娘の3人で切り盛りしているお店だった。
早速私が事情を説明し、自分で作ったジャージを見せると、3人とも不思議なものを見る顔をしていた。実際に着て、こんな感じで動けるんだよーというのを見せると、面白そうだということでジャージの制作を引き受けてくれることになった。
店主のアンナさん、息子のイザクさん、娘のリタさんと互いに挨拶し、私はジャージを作ったときの手順を書いた紙を渡す。
今日初めて会ったのに、私みたいな子供の依頼を引き受けたのは、もちろんジャージという斬新な服を作るのが面白そうだったのと、近くに大きな商会が移動してきたらしく、そこにお客さんを取られてしまって閑古鳥が無く毎日を過ごしていたかららしい。ジャージで一儲けしましょうという私の言葉を信じて見ようと思えたのだとか…。
ジャージ事業、絶対成功させてがっぽり儲けるぞ…!アンナさんたちのためもだけど、成人後の私ののんびり人生計画の資金にするためにも…
次に商会をたてるために、商業ギルトへ向かった。この世界では、貴族の子供が将来のために商会をたてることは珍しい事ではないため、すんなり申請が通った。
商会の名前は、自分の名前を少しもじってアリスタ商会とした。
商会の設立にジャージ制作を引き受けてくれるお店探し、なんだかんだと1日動き回った結果、疲れ果てた私は夕食、お風呂をそこそこに、20時には眠りについたと思う…。
おつかれ私…。




