ジャージ第一弾を制作!
朝、メイドがドアをノックする音で私は起きた。
昨日は21時過ぎくらいに帰宅してお風呂をぱぱっと済ませてすぐに寝たからかスッキリと起きることができた。
昨夜のパーティーでは、デザートをたらふく食べたあと兄を捕まえてさっさと帰ってきた。なぜならデザートを食べている間、王様たちと一緒にいる第一王子からの視線が気になって仕方なかったから…。
いろいろな貴族からの挨拶が終わればもしかしたらこっちに来るかもしれない、という不安もあったので挨拶が終わらないうちに帰ってしまえばいいと思ったのだ。
第一王子の視線がこちらに向いていないことを確認して、私は兄と共に帰ってきた。兄も話したい人とは話せたからか、帰りたいという私に賛成してくれたのでありがたかった…。
食堂で朝食を食べ、庭を3周歩いたら私は早速ジャージを作ることにした。とは言っても、細かい知識があるわけではないのでひとまず自分用に作る。
自分の部屋のクローゼットを開け、もう着ないであろうドレスを手にとる。ピンクのフリフリしたドレスからフリフリの部分をまずは切る。そして全体的に切り広げていく。そんなに重くないドレスだからか、布自体も厚くない。
刺繍用の針と糸を使い、とりあえずズボンを作ってみることにした。本当はミシンがあればいいんだけど、頼んだところで絶大使わせてもらえないだろうからそこは諦めている。
高校時代、一時手芸にはまってジャージを自作したことがあるから手順はなんとなく覚えている。てきぱきと縫っていき、あっという間にズボンが完成した。
履いてみて問題ないことを確認すると、次は上の服の制作に入る。
こちらも2時間くらいで完成させることができた。早速着てみて思ったこと、通気性が悪い!ドレスに通気性なんて求めないからそれはそうなんだけど…。
布についてはまた考えることにしよう。
ひとまず自分用にジャージを作ることはできた!これでドレスよりは運動しやすいだろう。
ジャージを作っていたらあっという間にお昼になった。昼食は面倒なのでサンドイッチにしてもらい、自室で食べる。できたてほやほやのジャージを眺めながら、これを商売にできないかなーと考えていると、コンコンと部屋のドアがノックされた。
今日は授業もないし、誰かが訪ねてくるとも聞いていない。はて、何だろう?
はい、と私が返事をすると、メイドの声がした。
第一王子殿下が面会をもとめている、と…。




