第十五話
お待たせしました。
続きをどうぞ。
ダイナ王国
軍総司令部
ダイナ王国守るのは3つの騎士団と3つの艦隊、一つの魔導団である。
これらを纏めた軍総司令部は最近できたばかりの組織である。
軍務卿のヤノワールは円卓の机の一席に座り貧乏揺すりてカタカタと机を揺らしていた。
それは時が立つに連れ大きくなりついに爆発した。
「遅い!!遅すぎる。」
強い口調に濃度が高い怒気が会議室に蔓延する。
「何をしてるんだ。海軍の連中は。」
会議召集命令からかれこれ二時間が経過していた。
ましてや、海軍拠点は歩いて10分のところにある。
軍務卿が苛立つのも無理はない。が、
軍が組織されてからというもの海軍は殆ど会議に参加していない。これには軍、貴族、ギルドの派閥が密接に関係しているため非常に厄介だ。
「致し方なし。ここにいるお歴々でやりやしょう。」
「めんどくせぇ。早く始めろ。」
上から陸軍所属の第一、第二騎士団長である。」
「………わかった。これより会議を始める。」
空席を3つ残し、会議が始まった。
会議の内容は昨日の謎の怪物についてだった。
「トミナ第三騎士団長。」
会議が終り、次々席を立っていくなかで軍務卿に呼び止められた。
「君もわかっていると思うが今回の件は海軍の協力が不可欠だ。ここは一つ頼んで貰えないか?」
親海軍派である私は過去にも頼まれている。今では言われなくてもやっているしそれは軍務卿も知っているはずだ。
よほど重要なのだろうか?
「わかりました。」
「うむ、頼んだぞ。」
王都ディアゴ
人口五十万人の超巨大都市だ。
世界には他にも世界四大都市のキペン、ドミ、ロンレスがあるがこのディアゴ程海辺に近く貿易が盛んな都市は他にない。
港の酒屋はたくさんあるが海軍の軍港付近にある店に向かう。夜でありながら繁華街は明るかった。
これは捕鯨でとれた油を燃料に燃やしているからだ。酒場独特の臭いに潮の香りが漂う通りを歩く。
此処等一帯を統轄する女将が経営する店の裏路地にいく。薄暗くほのかに冷たい風がふく路地を少し歩くとその店が見えてくる。
店名はレモンクローバー。俺が知っているなかでは王都1の隠れた名店だ。
少し階段を上がると扉が見えてくる。扉の上にはレモンクローバーの看板。その両側には魔石を使用した魔灯が独特の雰囲気をゴシック蝶の扉に与えている。
カランカラン
「いらっしゃい」
扉を開けるといつものマスターがいた。
店には何人かの客がいた。
私はいつもの席に腰かける。
「トミナさん。いつものにするかい?」
温かいおしぼりを目の前に置きつつマスターが訪ねる。
「いや、エールだけでいい。」
「あいよ。」
そう言うとマスターは樽に向かう。
カランカラン
「いらっしゃい」
エールでチビチビやっていると待ち人がきた。
「ノーロップさん。エールかい?」
「……ああ、頼む。」
心臓に重く響くテノール
「あいよ~。」
マスターはすぐさまエールを継ぎノーロップの前に置く。
「ごゆっくり。」
ノーロップはデカイ手を鉄製のジョッキを軽々持つと喉を鳴らしながらエールを流し込む。
「プファーー。」彼は息をして一息つく。
しばらくして、彼は口を開く。
「トミナ第三騎士団長。久しぶりだな。元気そうで何よりだ。」
「ああ、ノーロップ艦長も元気そうだな。」
ノーロップ艦長は新婚ほやほやのラブラブの生活を送っているという。
因みに俺はバリバリの童貞25才だ。
クソ!!
「まぁ、それはさておき今日は頼み事があってな。」
俺は会議の内容を話す。
「ふ~む。にわかには信じられんな。」
「まぁそうだろうな。」
いつもだったらそんな問題など棚に上がるのだが。
「目撃者がな~。なんでよりによって~。」
王女と近衛なんだよ。
「愚痴をいってもしょうがあるまい。で、海を警戒すればいいんだな?」
「そうだな。陸軍の龍だけじゃ哨戒の穴があるからなできれば頼む。」
「話しはだいたいわかったが余り期待はしないでくれよ。」
「何を仰るのやら。君が言えば20隻は出せるよ。」
「簡単に言ってくれるなよ………」
彼が艦長をつとめる戦艦ゴーミラーは最新鋭だし彼の後輩もまた優秀な艦長だ。期待しないわけがない。
「……マスターおあいそ。」「あいよ。」
「なんだ。もう帰るのか?」
「明日から警戒した方がいいだろう。もう今日は帰るさ。」
そう言うとノーロップは席を立つ。
「奥さんにもかまってあげろよ。」
「余計なお世話だよ。」
カランカラン
店内に心地いい鈴の音が響き渡った。
受験が近いので更に不定期になります。
誤字脱字はすみません。
これからも頑張っていきますのでなにとぞよろしくお願いいたします。




