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2 美少女?

「あれ?」


僕は昨日の夜、必ずギリギリだが手の届く所にスマホを置いたはずだが、なぜか届かない。仕方ないので体を出してスマホを取り電源を付ける。


「んー?」


顔認証が反応しない。3回ほど試したが開かなかったので、パスワードでロックを解除、そのまま毎日の日課であるゲームのログボを貰う。

顔認証が反応しなかったのでなにか顔に着いているのかと思いスマホの内カメを起動する。


「え!?」


画面に映し出されていたのは黒髪ロングヘアの紛れもない美少女だった。そして声がめっちゃ女の子の可愛い声。慌ててベッドから出て立ち上がるといつもより目線が低いし、真っ白の毛の1本も無いもちもちの肌。僕は1分位フリーズしてしまったが、


「なーるー?今日こそ出かけるんだから早く起きなさーーい!」


と聞こえた事で無事再起動を果たす。が、同時にドアを蹴破って部屋に入ってくる。どうやらひかりの頭のネジは1本、いや2本外れているようだ。


「まずい!」


僕は新幹線並みのスピードで布団に包まって隠れるが


「さっさと起きろー!」


と言われ布団を剥がされてしまう。あ、終わった。


「えっと...どこの子...?」


「...なるです」


「???」


ひかりは頭にはてなマークを沢山浮かべている。


「えーっと...なるは?」


「だから僕がなるだって」


「じゃあ私の好きな食べ物は?」


「ケチャップまみれのオムライス」


と言うと食い気味に


「よし、お前なるだな」


なんかあっさり信じて貰えた...のか?


「ていうか、なんで女の子なの?女装?」


「違うわ!なんか起きたらこうなってたんだよ!」


「そんなの本当に有り得るの?」


「有り得るからこうなってるんだろ」


「確かに」


さて...信じて貰えたのはいいとして、これどうすればいいんだ?服もないし、ていうか高校はどうなるんだ?とか考えていると


「髪サラサラじゃん!いいなー!」


とか言いながら勝手に髪を触ってきた


「勝手に触るな!」


「怒ってるのめっちゃ可愛い、飼いたい。」


「僕は小動物じゃない!」



まあ髪がサラサラなのは否定しないが。



「てか服は?どうするの?」


「丁度それを考えていたところでございます」


「私の着る?」


「いやそれはちょっと...なんと言いますか...」


「じゃあ一生そのブカブカのパジャマを着なさい」


「お願いしますひかり様服を貸してください」


「しょーがないなー、このひかり様が服を選んで来てあげよう。」


と言われ持ってこられたのは


「どうだ!可愛いでしょ!」


服の名前が分からないがなんかすごいひらひらみたいなの着いてるし肩は出てるしで露出度が明らかに高いのは分かる。


「あの...ジャージとか無いですかね...」


「いやあるけど...そんな服興味ない...?」


「ない」


「まあ友達居ないもんね」


「だまれ!」


とか言いながら持ってきて貰ったジャージを着る。若干サイズが違うが致し方ない。そしてなんだかひかりが不満げだったが気にしないでおく。ちなみに、もちろん着る時に元々来ていたパジャマを脱いだのだが...なんというか、うん、凄かった。あとなにがとは言わないが柔らかかった。


「あと、ひかりのお母さんにこの姿を説明しないと...」


「じゃあ行こ!」


なんでこいつはこんなにお気楽なんだろうか。




|


「あの...どちら様でしょうか...?」


そりゃそうだ、知らない女の子が目の前に立ってるんだから。


「えっと...なる、です。」


「え?」


「お母さん、これ本当になるだよ。」


「なるくん...?いや...なるちゃんか...?」


「そんなのどうでもいいよお母さん!」


「確かにそうね...え、本当になるなの?」


「私が出したクイズに速攻で正解したからね!

多分本物!」


多分ってなんだよ、とか考えていると


「えっと...本当になるなのは分かったけど、どうしてそんな姿に?」


「朝起きたらこうなってた、としか言いようがないです、すみません。」


「本当に女の子なの?女装してるとかじゃなくて」


ひかりと同じことを言ってる、さすが親子。


「本当に女の子になりました...髪とか引っ張って貰ってもいいですよ?」


「それは遠慮なくしておくけど...なるがどんな姿になっても私にとってはなるだし...えっと、まあとにかく頑張って...ね?」


よくわかんないけど、とりあえず信じて貰えた...はず。

 

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