もののけ紹介(第一章のネタバレあり)
登場した順に試験で活躍したもののけについて解説します。
①魔熊……縄張りに入ったものを攻撃する森のもののけ。魔熊は通常の熊と違い好戦的で、人間を好んで食す。皮膚、筋肉、骨格が異常に発達しており、地域によってその強さにも大きく差がある。一匹を複数人の中級魔法で囲んで牽制し、絶対に近づかず上級魔法で駆除すべし。半端な前衛では足止めにもならない森の野獣。所持している魔力は火属性以外の四大属性のいずれか。
筋力 ……5
魔力量……4
体術 ……4
②大猪……八尺をゆうに越える巨体で動き回り、規模の大きな魔法を連発する。巨体ゆえに攻撃に被弾しやすいが、耐久力があり火属性中級魔法でも易々とは死なない。巨体故に足場を崩すと大雑把な魔法攻撃のみにできる(それでも高威力の中級魔法が降ってくる)ため、土属性魔法で距離を管理して戦闘するべき。逃げ足に自信があるなら、風属性魔法で大猪の存在を察知したら逃げるという割りきりも必要。四大属性のうち、火属性以外のいずれかの魔力を持つ。
筋力 ……5
魔力量……5
体術 ……3
③魔蜂……人間の子供ほどの大きさを持つ蜂。風属性の魔力を持つが本当の脅威は魔蜂が持つ針にある。ひとたび刺された人間は激痛と高熱にのたうちまわり、二度刺された場合は半刻と持たずに死に至ると言われる。統率された群れをなして人間に襲い掛かるため非常に危険。ただし二度刺された場合でも、高位の退魔師であれば治療魔法による治療は可能。火属性魔法に弱い。
ちなみに魔蜂蜜はしたの上で自然に蕩けるようなやわらかな甘味があり後味もよく高い魔力回復効果があり、さらに美容にもよいため退魔師、平民、貴族、皇族を問わず高値で取引される。
筋力 ……2
魔力量……3
体術 ……4
④爪土竜……雑食のもののけ。土属性魔法に長けており、結界による妨害がなければ人間の生存圏内にも入り込んで畑を食い荒らす平民の敵。そのため定期的なもののけ討伐の際には、上記のもののけたちより優先的に駆除される。その名のとおり、爪は土属性魔法による防壁を破壊する威力を持つため危険。
筋力 ……3
魔力量……4
体術 ……2
⑤鉄烏子……鉄のように固い羽根を持つカラス。神話にも登場する。比較的臆病でもっぱらもののけや人間の死体を狙い、生きた獲物を襲う場合は必ず群れをなして相手を上回る数で襲いかかる。それなりに知恵もあり危険な神木とは敵対せず、神木の実には手を出さない。神木の周囲にいる虫を食べるなどして神木から聖域に入り込む許可もらっている。
筋力 ……1
魔力量……4
体術 ……3
⑥神木……もののけではないが受験生にとっての障害となったため記入。無数の根は強力な攻撃を繰り出す上に再生能力があり、再生を繰り返す度に強靭さを増す。また、無数の根の一本一本が上級魔法を放つ。神木の親木本体は風属性の防御魔法を持ち、受験生の上空から上級魔法を連射してくるため非常に危険。本来は避けて通るべき障害物なのだが、このたび二年ぶりに神木地帯を突破する受験生が登場した。
筋力 ……4からさらに上昇
魔力量……5(無数ある神木の根の一本)
体術 ……3
⑦ヒダル神/餓鬼憑き……神の名を冠する寄生型の病魔。山道を歩いていると発症する。発症した人間は初期段階で喉の渇きや空腹感を訴え、徐々に病魔の症状が進行すると寄生したヒダル神によって魔力や肉体の持つ栄養素を奪い尽くされ、木乃伊のように干からびて死ぬ。水属性初級魔法”浄水”によって追い出すことはできるが、追い出したヒダル神は前の宿主の魔力を吸い取って成長しており、前の宿主の魔力の性質から独自の魔法を使用して暴れ回る。
また、ヒダル神に寄生された人間は症状が進行すると”餓鬼憑き”と呼ばれるヒダル神の操り人形状態になり、ヒダル神の次の寄生先を探して動き、新しい寄生先が見つかるとそれに襲いかかる災厄となる。
ヒダル神と餓鬼憑きに共通して言えることだが、寄生した人間の魔力で成長するため、その強さには個体差がある。早期発見、早期治療、早期討伐すべし。
筋力 ……1
魔力量……個体により異なる
体術 ……個体により異なる
⑧玄武……もののけではないが受験生の障害として記述。護符によって自動的に敵対者を排除する自律式兵器、通称式神。高い防御性能を誇り、上級魔法によって磐石な防衛体制を敷いた上で巨体での突進、魔力放出の少ない弱い受験生への上級魔法による砲撃を行う。込められた魔力量はさすがに神木ほどではないが受験生のそれとは比較にならないため、本来ならば持久戦をせず短期決戦を仕掛けるべき。四体の式神の中で最硬で、最も持久戦、防衛戦に長ける。
筋力 ……5
魔力量……5以上
体術 ……3
(余談)
実は最終試験に登場する式神は玄武以外にも青龍、白虎、朱雀の三体が存在する。
海燕たちとは別の入り口から山に入り、別の鳥居を見つけた受験生たちはこの三体に挑戦した。
本編で登場しなかったのでその性能を記述する。
⑨朱雀……もののけではないが受験生の障害として記述。護符によって自動的に敵対者を排除する自律式兵器、通称式神。四体の式神の中で最強の攻撃力を持つ。空中を浮遊し、受験生の上空から炎属性上級魔法やその他属性の上級魔法を放ち魔力放出の少ない弱い受験生を排除、抹殺する。玄武と違い持久戦ができるほど頑丈ではないが、水属性の防御魔法や水属性上級魔法がなく、朱雀の圧倒的攻撃力の前になすすべなく撃沈する受験生が続出した。
⑩白虎……もののけではないが受験生の障害として記述。護符によって自動的に敵対者を排除する自律式兵器、通称式神。四体の式神の中で最速。風属性の魔法を操り、地面に罠を仕掛けて起動力を削いだと思ったら風で浮遊し、受験生の魔法をよく避ける。圧倒的な巨体と機動力、風属性上級魔法をはじめとした各種上級魔法で対応力や速度に欠ける大勢の受験生を虐殺した。
⑪青龍……もののけではないが受験生の障害として記述。護符によって自動的に敵対者を排除する自律式兵器、通称式神。四体の式神の中で最も悪質。水属性の魔法を操り、水で受験生たちの足元を水浸しにしてから水分を凍結するという”北の民”が得意とした畜生戦法を多用する。青龍の魔力入りの水が混ざったせいで土属性魔法の効果が半減し足止めや防御もままならず、火属性魔法で氷を溶かすことができず動けない受験生を水属性上級魔法をはじめとした各種属性の上級魔法で殲滅した。




